Our Focus on Immuno-Oncology

腫瘍免疫学の分野において、STAM™ マウスは
肝癌の新規治療薬の開発に最も適した病態モデルです。

STAM™マウスの活⽤により、免疫細胞、腫瘍微⼩環境および遺伝⼦変異をターゲットにした肝癌治療薬開発の⾮臨床研究に活⽤することができます。

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プレスリリース

【Breaking News!】 First MASH treatment approved by FDA

3月14日、United States Food and Drug Administration (FDA)はMASHに対する初めての治療薬として Madrigal Pharmaceuticalsが開発を行ったRezdiffra (resmetirom)の承認を発表しました。 ► FDA NEWS RELEASE FDAが初のMASH治療法を承認   RezdiffraがMASH治療薬として承認されるまで15年以上を要し、また、その間に他社の候補薬の開発も難航してきました。さらに、Rezdiffraも承認されたものの、臨床試験の結果によると少なくとも半数のMASH患者では病態の改善が認められていません。これらの課題はMASHという疾患のメカニズムの複雑さによるものと考えられ、これまで治療薬開発が成功しなかった理由の一つです。今回の承認をきっかけに、MASH治療薬の開発市場が過熱することが予想されます。   当社のSTAM™マウスはMASHで生じる複雑な病態を反映しているモデルとして、RezdiffraのターゲットであるTHR-βを含む脂質代謝や、糖代謝、炎症、線維化など、様々な経路の化合物の評価が行われ、臨床試験に進んでいる化合物も多く存在します。   また、STAM™マウスは脂肪肝を背景にMASH、線維化および肝癌を発症するモデルであり、RezdiffraのMOAである脂質代謝の改善を介したこれら疾患を評価することができるため、本モデルの利用により、被験物質を評価すると共にRezdiffraとの複合投与による治療効果を評価することも可能となります。 本モデルではこれまでも化合物の複合投与試験の経験があり、相乗効果が見られることが確認されています。   当社では、これまでにSTAM™マウスを用いて800以上の薬効評価試験を実施し、膨大なノウハウを有しており、最適な非臨床研究のご提案が可能です。   今回の承認に続く結果をお力添えができれば嬉しく思います。 この機会にぜひ、当社にお問い合わせください。      

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イベント

バイオジャパン展示会出展のお知らせ

2024年10月9日(水)~11日(金)パシフィコ横浜にて開催されます「第26回 バイオジャパン」に出展をします。   会場では当社の特許モデルであるSTAM™マウスをはじめとした炎症・線維化に関わる病態モデルマウスを紹介します。 ご来場の際には、ぜひ当社ブース《D-54》にお気軽にお立ち寄りください。   来場には事前登録が必要となります。 商談等のご希望があれば、事前にご来場日時をご連絡ください。技術スタッフ同席の打ち合わせを設定します。

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Front. Immunol.

"Chitinase-1 inhibition attenuates metabolic dysregulation and restores homeostasis in MASH animal models" (Front. Immunol., DOI: 10.3389/fimmu.2025.1544973, 2025)

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New

Bleomycin-induced pulmonary fibrosis model

The Bleomycin (BLM) induced pulmonary fibrosis model is our standard IPF model, widely used in pharmacology and fundamental research.

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サービスservice

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研究コラムcolumn

毎月発信しているコラムのバックナンバーをご覧いただけます。

2025.06.06

【論文紹介】複数MASHモデルを用いたMASH治療薬評価試験

MASH治療薬候補の価値を最大化する非臨床試験パッケージのご提案 この度、私たちが薬効薬理試験を実施させていただいたMolecure社様の新規MASH治療薬候補「OATD-01」の研究成果が、権威ある学術誌『Frontiers in Immunology』に掲載されましたので、ご紹介いたします。 Frontiers in Immunology掲載論文 論文はこちら 研究のハイライト:複数のMASHモデルによる多角的評価 本研究の成功の鍵は、病因の異なる複数のMASHモデル(STAM™, DIAMOND, CDHFD)を組み合わせ、多角的な評価を行った点にあります。これにより、化合物の一貫した治療効果を証明し、そのユニークな作用機序に関する深い知見を得ることができました。 異なる特性を持つモデルで評価することで、化合物の価値を最大化します。 貴社の創薬研究を、次のステージへ もし、ご評価中の化合物について、下記のような課題をお持ちでしたら、ぜひ一度弊社にご相談ください。 複雑な作用機序のポテンシャルを、最適なモデルで証明したい 導出やライセンスアウトに向けた、説得力のあるデータに課題を感じている 肝臓だけでなく、他臓器での薬効も網羅的に確認したい 今回の事例のように、弊社は複雑な試験系のデザインを得意とし、貴社の化合物の価値を最大化する非臨床試験戦略をご提案します。

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2025.05.30

【新サービス】 ラットCCl4誘発性急性肝障害モデル

横幅調整版 肝疾患領域の治療薬開発において、このような課題をお持ちではないでしょうか? 化合物の肝保護作用を、信頼性の高いIn Vivoモデルで評価したい 候補化合物の絞り込みをスピーディーに行い、開発期間を短縮したい 自社の研究計画に合わせた試験デザインを柔軟に相談したい もし一つでも当てはまるなら、私たちが力になれるかもしれません。 この度、これらの課題を解決する 「ラット四塩化炭素(CCl4)誘発性急性肝障害モデル」 を新たにリリースいたしました。 マウスモデルに比べ、バイオマーカーの経時的な変化を捉えやすい本モデルは、 貴社の肝保護薬・抗炎症薬などの薬効評価を加速させます。 本モデルがもたらす3つのメリット 1. 信頼性の高いデータ 投与後24・48時間で明瞭なALT/ASTの上昇を確認。確かな薬効評価を可能にします。 2. 詳細な作用機序解析 投与後48時間の解析では再生因子の評価も可能。化合物の多面的な評価に貢献します。 3. 柔軟なカスタム対応 貴社のプロジェクトに合わせ、最適な試験デザインを共同で設計します。 評価データ例 ご相談・お問い合わせ 「まずは詳細なプロトコルや、他のデータを見てみたい」 「自社の化合物でテスト可能か、一度相談してみたい」 このようにお考えでしたら、ぜひお気軽にご連絡ください。 貴社の創薬研究を強力にサポートいたします。

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2025.05.23

【出展のお知らせ】 第61回日本肝臓学会総会 | SMCラボラトリーズ

この度、弊社は2025年6月5日(木)~6日(金)、ホテルニューオータニ(東京)にて開催されます「第61回 日本肝臓学会総会」に出展いたします。 弊社オリジナルのMASH (NASH)-肝がんモデルであるSTAMTMマウスをはじめ、各種臓器の炎症・線維化に関連した病態モデルマウスについてご紹介いたします。 特に、今回の展示では、これまでに15以上の化合物を臨床試験に進めたSTAMTMマウスの実績のうち、 ★ MASH治療薬として承認されたRezdiffra (Resmetirom)の薬効データ ★ MASH治療薬候補(第三相試験中のSemaglutideやPegozaferminなど)の薬効データ ★ MASH由来HCCにおけるLenvatinibや免疫チェックポイント阻害剤の薬効データ 等、MASHやMASH発症後に生じる肝がんの治療薬に関する研究や開発に役立つ情報をご覧にいただくことが可能です! ご来場の際には、ぜひ弊社ブース【No. 22】にお立ち寄りください。 弊社ブースにお立ち寄り頂いた方には**特別な特典**をご案内いたします! 皆様のご来場を心よりお待ちしております。   展示会名 : 第61回日本肝臓学会総会 https://site.convention.co.jp/jsh61/ 日 時 : 2025年6月5日(木)~ 6日(金) 会 場 : ホテルニューオータニ(東京) ブースNo. : 【22】 出展製品 : 薬効評価試験受託サービス・病理組織解析サービス  

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2025.05.16

同一化合物による複数モデル評価

本日は、開発化合物に関する非臨床データの価値を最大化するためのご提案をご紹介いたします。 – 研究開発の可能性を広げる2つの戦略的アプローチ 今回は、貴社で開発中の治療薬の更なる発展に向け、以下の2つの方向性をご提案させていただきます。 ご提案1:適応症拡大戦略:疾患領域の拡張 近年、同一の試験物質を複数の疾患領域に展開すること注目されており、実際に弊社顧客のInsilico Medicine社様のNature Biotechnology誌に掲載された研究(Ren et al., Nat Biotechnol., 2024)では、TNIK阻害剤の効果を肺・皮膚・腎臓の複数の線維化モデルで実証し、臨床試験まで進展された事例がございます。 当社でも、以下のようなニーズに応じて各臓器の線維化モデルを活用した試験設計が可能です: – 「どの臓器を適応とするか決めかねている」 – 「肝臓疾患に効きそうな化合物だが、他臓器での評価も検討したい」 – 「パイプラインの適応拡大を狙いたい」 当社では、肺・肝臓・腎臓・大腸・皮膚などに対応する評価系を備えており、化合物の特性に合わせた試験デザインをご提案可能です。 ご提案2:複数の疾患モデルによる強固なエビデンス構築 例えば、MASH疾患ではSTAM model (lean type MASH)やDIAMOND model (obese type MASH)など、異なる特徴や病態メカニズムを持つ複数のMASHモデルを組み合わせて評価を実施(Cheung-Flynn et al., Nutrients, 2025)し、薬効や作用メカニズムに関する再現性のある説得力の高いデータを構築することが可能です。 こうしたアプローチはFDAのAnimal Rule Guidanceにも沿っており、モデル依存性の排除や導出戦略・パートナーシップ構築における差別化資料としても有効です。 ご興味ございましたら、ぜひ一度オンライン等で詳細をお打合せさせていただければ幸いです。

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2025.05.09

化合物のポテンシャルを最大限に引き出す:カスタムメイド・サービスのご紹介

新薬開発の競争が激化し、より個別化されたアプローチが不可欠となる今日、このような課題に直面されていませんか? 「既存のモデルや評価系では、自社化合物のユニークな特性を十分に評価しきれない。」 「汎用されるモデルは再現性に乏しく、時間とリソースの浪費につながっている。」 「候補薬の真の可能性を引き出し、臨床試験への移行の確度を高めたい。」   これらの課題に共感いただけるなら、当社のカスタムメイド・サービスが、お客様の研究開発を強力にサポートできると確信しております。   なぜ当社のカスタムメイド・サービスが選ばれるのか? 徹底した個別コンサルテーションと的確な課題特定 お客様の化合物の作用機序、ターゲット、開発フェーズ、そして克服したい具体的な課題を理解するため、徹底的なヒアリングを実施します。表面的なご要望の奥にある研究の本質的なニーズを掘り下げ、最適な評価戦略の基盤を構築します。 「最適解」を実現する完全オーダーメイド設計 画一的なモデルやパッケージ化されたソリューションは提供いたしません。お客様の化合物の特性、研究目的、ご予算に完璧に合致するよう、評価系のデザイン、プロトコル作成、さらには必要に応じて新規疾患モデルの構築に至るまで、文字通り「ゼロから」ソリューションを設計します。お客様の化合物に特化した、真に「オンリーワン」のソリューションをご提供します。 20件以上のカスタム試験実績に裏打ちされた確かな専門性と実行力 SMCラボラトリーズは、STAM™マウスを用いた評価において、15以上の作用機序カテゴリー、270以上の標的分子の評価実績があり、STAM™マウスでの試験データが15の治験物質の臨床試験移行をサポートしてきました。この経験に基づき、お客様の候補薬の特性に合わせた最適な試験デザインをご提案できます。 お客様の研究開発進捗に寄り添う継続的なパートナーシップ 私たちのコミットメントは、評価試験の実施で終わりではありません。長期的なパートナーシップを重視し、継続的な技術的・戦略的サポートを提供します。得られた結果に基づく詳細なディスカッション、追加試験のご提案、市場や科学的トレンドに合わせた評価戦略のアップデートなど、お客様の研究開発が次のマイルストーンに到達できるよう支援します。   お客様の大切な化合物のポテンシャルを最大限に引き出し、研究開発を加速させるために、既存の疾患モデルや評価の枠組みを超え、お客様の化合物に最適化されたカスタムメイドのアプローチをご検討ください。   まずは、現在化合物評価で直面されている具体的な課題や、達成したい目標について、当社の専門チームにご相談ください。経験豊富な研究者が、お客様のニーズに最適なカスタムメイド・プランをご提案いたします。 個別相談をご希望の場合は、お問い合わせフォームよりご連絡ください。 皆様からのご連絡を心よりお待ちしております。

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2025.05.02

IPF治療薬開発に必須の in-vivo 試験のご提案

特発性肺線維症(Idiopathic Pulmonary Fibrosis: IPF)において、既存薬は進行抑制効果を示すものの、死亡や疾患進行の停止や生存期間の大幅な改善には至っておらず、 より有効かつ安全な薬剤開発が喫緊の課題となっております。   IPF 治療の課題 – SOC存在下でも開発が止まらない理由 Nintedanib/Pirfenidone治療の限界: ・FVC低下を抑制し、疾患進行を遅らせるものの、完全停止には至らない ・生存期間への影響が限定的 ・消化器症状や光線過敏症などの副作用の存在 これらの課題を克服するより効果的で安全な新薬開発が急務となっています。   臨床試験におけるIPF試験:SOC存在下での比較の必要性 IPFの新薬開発ではNintedanibと Pirfenidoneとの比較を重要視しており、非臨床段階から以下のような試験デザインの必要性が高まっています。 ・SOC併用下のプラセボ対照試験(Add-on 試験) ・SOC未使用患者を対象としたプラセボ対照試験(Monotherapy 試験) ・従来の機能低下抑制に加え、急性増悪予防やQOL改善など これらの複雑化する要求に対し、質の高い非臨床エビデンスの構築が、臨床開発成功の確度を高める鍵となります。   IPF治療薬開発で“今” 求められる試験とアプローチ 新規薬剤開発においては、従来のFVC低下抑制効果に加えて、以下の点に焦点を当てた研究・試験が重要視されています。 ・より強力な抗線維化効果 ・症状(咳、呼吸困難)およびQOLの改善 ・急性増悪の予防・治療 ・併用療法の可能性   SMCが提供するIPF非臨床試験ソリューション   成功への第一歩:カスタマイズされた試験デザイン 貴社の創薬プログラムの成功に向け、以下のポイントに基づいたカスタマイズ試験をご提案いたします: ・化合物の作用機序とターゲットに最適化されたモデル選定 ・開発段階に応じた評価項目の設定 ・規制対応を見据えたデータパッケージ構築 ・迅速かつ質の高いデータ取得

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Bleomycin-induced pulmonary fibrosis model

IPF治療領域疾患領域

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STAM™モデル | MASH & Fibrosis & HCC

MASH/NASH-HCC治療領域疾患領域

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DSS-induced colitis model

IBD治療領域疾患領域

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UUO-induced renal fibrosis model

CKD治療領域疾患領域

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CCl4-induced acute liver failure model

ALF治療領域疾患領域

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D-gal/LPS-induced acute liver failure model

ALF治療領域疾患領域

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New stage

Immuno-Oncology(腫瘍免疫学)の分野において、次世代のがん治療薬開発の架け橋に。

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New stage

SMC Laboratories,Inc.

企業概要company

SMCラボラトリーズは、既存薬では治療ができない疾患で苦しむ患者さんへいち早く治療薬を届けられるよう、最先端の⾮臨床薬効評価研究をサポートしています。

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論⽂・学会発表publication

私たちSMCラボラトリーズは、製薬企業や研究機関のご要望に沿った試験をデザインする
コンサルティング型のCROとして世界的に⾼い評価をいただいています。

お知らせnews

SMCラボラトリーズからのお知らせや最新情報を発信いたします。

2025.06.07

Chitinase-1阻害がMASHの進行を抑制:代謝スイッチによる新たな治療戦略

2025年5月、Frontiers in Immunology誌にて、PolandのOncoArendi社および研究機関の共同研究チームが、CHIT1阻害薬OATD-01の研究成果を公表しました。本研究では、STAM™マウスを含む複数のMASHモデルを用いて、OATD-01がマクロファージの代謝を制御し、MASHの進行を抑制する可能性が示されました。 研究チームは、OATD-01をMASHモデルマウスに4週間投与し、肝臓における脂肪蓄積、炎症、線維化の抑制効果を評価しました。その結果、肝病理スコア(NAS)が有意に改善し、肝マクロファージの炎症マーカー(CD68, F4/80)の発現も低下しました。さらに、RNA-Seq解析により、脂質代謝や解糖系、ミトコンドリア機能など広範な代謝経路がOATD-01投与によって正常化されることが明らかとなりました。 加えて、in vitro試験では、骨髄由来マクロファージに対するOATD-01の投与により、グルコース取り込みの抑制とATP産生の増加が確認されました。この代謝スイッチにより、炎症性サイトカイン(IL-1β)の産生が抑制されることが示され、CHIT1阻害が肝内炎症の制御に寄与する新たなメカニズムが提唱されました。 本研究は、CHIT1阻害によるマクロファージ代謝の再プログラミングが、MASHの治療に有効である可能性を示すものであり、OATD-01の臨床応用が期待されます。今後もSMCラボラトリーズは、革新的な研究と高品質な非臨床試験サービスを通じて、医薬品開発を支援してまいります。

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2025.05.16

【出展のお知らせ】第61回日本肝臓学会総会に出展いたします

SMCラボラトリーズ株式会社は、2025年6月5日(木)~6日(金)にホテルニューオータニ(東京)で開催される「第61回日本肝臓学会総会」に出展いたします。当社ブースでは、独自に開発したMASH(NASH)-肝がんモデルであるSTAM™マウスをはじめ、各種臓器の炎症・線維化に関連した病態モデルマウスをご紹介いたします。また、当社の非臨床試験サービスや病理組織解析サービスに関する情報もご紹介いたします。多くの研究者や医療関係者の皆様のご来場を心よりお待ちしております。 第61回日本肝臓学会総会

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2025.05.02

肝細胞の老化が肝細胞癌の発症に関与:シロリムスによる予防的効果を確認

2025年3月、当社顧客の Nottingham Universityの研究グループが『Human Cell』にSTAM™マウスを用いた試験結果を公表しました。肝細胞の老化(細胞老化)が肝細胞癌(HCC)の発症に関与する可能性が示されました。また、免疫抑制剤であるシロリムスが、老化関連分泌表現型(SASP)因子の抑制を通じてHCCの予防に寄与することが明らかになりました。   研究チームは、肝硬変およびHCC患者の肝生検サンプルを用いて、老化マーカーであるp16の発現を評価しました。その結果、p16の発現レベルが高いほどHCCの発症リスクが増加することが確認されました。さらに、STAM™マウスを用いた非臨床試験では、シロリムスを早期(4週齢から)および後期(12週齢から)に投与した群とプラセボ群を比較しました。その結果、早期にシロリムスを投与した群では、HCC結節の数および最大径が有意に減少し、SASP因子(TNFα、IL-1β、IL-2、CXCL15)のタンパク質レベルも低下しました。 この研究は、肝細胞の老化がHCCの発症に寄与することを示すとともに、シロリムスがSASP因子の抑制を通じてHCCの予防に有効である可能性を示しています。今後、ヒトを対象とした臨床試験が期待されます。今後もSMCラボラトリーズは、革新的な研究と高品質な非臨床試験サービスを通じて、医薬品開発を支援してまいります。   詳細な研究内容については、以下のリンクをご参照ください。 論文全文はこちら(Springer Human Cell誌)

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2025.04.15

IL-18結合タンパク質によるMASHの線維化抑制効果を確認:新たな治療戦略の可能性

2025年4月、『Cell Reports Medicine』に掲載された最新の研究により、IL-18結合タンパク質(IL-18BP)を用いた治療が、代謝機能障害関連脂肪性肝炎(MASH)の進行を抑制する可能性が示されました。この研究では、IL-18BPがMASHモデルマウスにおいて線維化の進行を有意に抑制することが確認されました。   研究チームは、STAM™マウスにIL-18BPを投与し、その効果を評価しました。その結果、IL-18BPは肝臓の線維化マーカーの発現を有意に低下させ、肝線維化の進行を抑制することが示されました。また、IL-18BPは炎症性サイトカインであるIL-18のシグナル伝達を阻害することで、炎症反応を抑制し、肝臓の損傷を軽減することが明らかになりました。   この研究は、MASHの新たな治療法としてIL-18BPの可能性を示すものであり、今後の臨床応用が期待されます。また、SMCラボラトリーズが提供するSTAM™マウスを用いた非臨床試験サービスは、MASHや肝線維化の研究において重要な役割を果たしています。今後もSMCラボラトリーズは、革新的な研究と高品質な非臨床試験サービスを通じて、医薬品開発を支援してまいります。   詳細な研究内容については、以下のリンクをご参照ください。 論文全文はこちら(ScienceDirect)

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2025.03.04

Devonian社、MASH肝疾患研究で有望な非臨床結果を報告

Devonian Health Group Inc.との共同研究により、Thykamine™の前臨床概念実証を、当社のSTAM™(MASH-HCCモデル)マウスを用いて成功裏に実施したことを発表しました。   STAM™マウスにおけるThykamine™の投与は、臨床試験の主要評価項目であるNAS(NAFLD活動スコア)および線維化の改善を示しました。Thykamine™は、アトピー性皮膚炎や潰瘍性大腸炎に加えて、肝疾患においても抗炎症および抗線維化作用を示しており、より広範な治療応用の可能性を示唆しています。   今後の開発と成功を期待しています。 詳細については、以下のプレスリリースをご覧ください: Devonian Reports Positive Results in MASH Liver Study

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2025.02.28

MASH治療に新たな可能性:2-ヒドロキシベンジルアミンの効果を確認

2025年2月に学術誌『Nutrients』に掲載された最新の研究により、2-ヒドロキシベンジルアミン(2-HOBA)がMASH(代謝機能障害関連脂肪性肝炎)の治療に有望であることが示されました。この研究では、2-HOBAが反応性ジカルボニル化合物を除去することで、肝臓の炎症や線維化を抑制し、肝機能を改善する効果が確認されました。   研究チームは、MASHモデルマウスに2-HOBAを投与し、その効果を評価しました。その結果、2-HOBAは肝臓の炎症マーカーや線維化マーカーの発現を有意に低下させ、肝機能の改善が見られました。また、2-HOBAは酸化ストレスによって生成される有害なジカルボニル化合物を効果的に除去することで、肝細胞の損傷を防ぐことが示されました。 この研究は、MASHの新たな治療法として2-HOBAの可能性を示すものであり、今後の臨床応用が期待されます。また、SMCラボラトリーズが提供するSTAM™マウスモデルなどの非臨床試験サービスは、MASHや肝線維化の研究において重要な役割を果たしています。   詳細な研究内容については、以下のリンクをご参照ください。 論文全文はこちら(MDPI Nutrients誌) 今後もSMCラボラトリーズは、革新的な研究と高品質な非臨床試験サービスを通じて、医薬品開発を支援してまいります。

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