SMCラボラトリーズからのお知らせや新着情報を発信します。
Journal of lipid research誌にて当社顧客(Virginia Comonwealth University)による論文発表がありました。 Title: “Insulin resistance dysregulateds CYP7B1 leading to oxysterol accumulation: a pathway for NAFL to NASH transition” 本論文において、STAMTMマウスモデルを用いて、NAFLからNASHへの病態進行にCYP7B1の関与を報告しています。 詳細は、下記のURLをご覧ください。 https://www.jlr.org/content/early/2020/10/02/jlr.RA120000924.long
Clinical and Experimental Gastroenterology誌にて当社顧客(山梨大学)による論文発表がありました。 Title: “Changes in Function and Dynamics in Hepatic and Splenic Macrophages in Non-Alcoholic Fatty Liver Disease” 本論文において、STAMTMマウスモデルを用いて、NASH病態における肝臓と脾臓のマクロファージの関与を報告しています。 詳細は、下記のURLをご覧ください。 https://www.dovepress.com/changes-in-function-and-dynamics-in-hepatic-and-splenic-macrophages-in-peer-reviewed-article-CEG
アメリカのNGM Biopharmaceuticals Inc.社は、2020年8月に開催されたThe Digital International Liver CongressTM 2020にてNASHを対象としたAldaferminのphase 2b試験の結果を公表しました。 詳細は、下記のURLをご覧ください。 https://ir.ngmbio.com/news-releases/news-release-details/ngm-bio-presents-comprehensive-findings-24-week-phase-2-study GF19アナログであるAldafermin投与により、NASHの線維化及び脂肪肝の改善を報告しています。今回の結果は、AldaferminのPhase 3試験の計画をさらに加速しそうです。
イスラエルの89bio社は、2020年9月14日NASH患者を対象としたBIO89-100 を用いたPhase 1b/2a試験において、脂肪肝を改善したことを公表しました。 詳細は、下記のURLをご覧ください。 https://ir.89bio.com/news-releases/news-release-details/89bio-announces-positive-topline-results-its-phase-1b2a-trial BIO89-100は、FGF21アナログです。同じくFGF21アナログとしてBMS社のBMS-986036があります。こちらも現在Phase 2試験実施中となり、臨床試験の結果が待たれます。
アメリカのGilead Sciences, Inc.社は、2020年8月に開催されたThe Digital International Liver CongressTM 2020にてNASH肝硬変を対象としたcilofexor/firsocostatのphase 2b試験(ATLAS)の結果を公表しました (No. LBO04)。 詳細は、下記のURLをご覧ください。 https://ilc-congress.eu/wp-content/uploads/2020/08/digital-ilc-2020-abstract-book-20-august.pdf FXR agonistであるcilofexorとACC阻害剤であるfirsocostatの共投与により、NASH肝硬変の改善が報告されております。このような作用機序が異なる被験物質の共投与が、今後NASH治療薬の開発方針として主流になるかもしれません。
8月27日から29日にEASL ~The Digital International Liver CongressTM 2020~にて、当社クライアントによる発表がありましたので、ご紹介します。 詳細は、下記のURLをご覧ください。 https://ilc-congress.eu/wp-content/uploads/2020/08/digital-ilc-2020-abstract-book-20-august.pdf Poster #FRI105 Therapeutic efficacy of the chitotriosidase inhibitors in STAM model of non-alcoholic steatohepatitis Institution: OncoArendi Therapeutics SA (Paland) Poster #FRI119 Novel autophagy inducer, a4368 improves non-alcoholic steatohepatitis in mice Institution: Autophagy Sciences (Korea) Poster #FRI495 2-deoxy-D-glucose encapsulated PLGA nanoparticles suppress hepatocellular…
アメリカのGalecin Therapeutics社は、2020年6月30日NASH肝硬変を対象としたBelapectinのアダプティブ・デザインされたPhase 2b/3試験の患者登録を開始したと公表しました。 詳細は、下記のURLをご覧ください。 https://investor.galectintherapeutics.com/news-releases/news-release-details/update-galectin-therapeutics-announces-commencement-patient Belapectinは、Galectin-3 inhibitorです。同化合物は、非臨床試験でSTAMTMマウスモデルを使用しており、STAMTMマウスモデルにおいてNASHおよび線維化を改善したことをPLoS One誌で報告(https://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0083481)しています。 今後、Belapectinのさらなる臨床試験の結果が得られることにより、STAMTMマウスモデルのNASH臨床予測モデルとしてのエビデンスが得られると考えられます。
アメリカ及び上海のTerns Pharmaceuticals社は、2020年7月23日NASH患者をを対象としたTERN-101のPhase 2a試験(LIFT)を開始したと公表しました。 TERN-101は、FXRアゴニストです。同化合物は、先日ドロップしたIntercept社のOCAとは異なり、非胆汁酸のFXRアゴニストで、NASH患者へ投与した際、副作用が出ないことが期待されています。今後の臨床結果の報告が、待たれます。 詳細は、下記のURLをご覧ください。 https://www.ternspharma.com/7-22-20-terns-announces-initiation-of-patient-dosing-in-lift-study
Purinergic Signaling誌にて当社顧客(NIDDK, MD)による論文発表がありました。 Title: “Design and in vivo activity of A3 adenosine receptor agonist prodrugs” https://link.springer.com/article/10.1007/s11302-020-09715-0 本論文において、STAMTMマウスモデルを用いたA3 adenosine receptor agonist prodrugs (MRS7476)の薬効評価試験の結果を報告しています。 A3 adenosine receptor agonistとしては、以前Can-fite社のNamodensonもSTAMTMマウスモデルを使用した薬効評価試験を実施しています (https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/31638172/)。Namodensonは、NASH患者に対する臨床試験を実施しています。A3 adenosine receptorは、今後NASH治療薬の魅力的な分子ターゲットになると考えられます。 STAMTMマウスモデルを用いたA3 adenosine receptor agonistの評価に関心がありましたら、お問い合わせください。
フランスのGenfit社は、2020年7月22日ElafibranorのPhase3のNASH試験を中止し、PBC治療薬の開発に専念すると公表しました。 ElafibranorのRESOLVE-IT Phase 3試験で、主要評価項目において改善効果が認められなかったことに伴う企業戦略の変更になります。 先日のOCAに続き、NASH治療薬の有力候補であるElafibranorがドロップしたことにより、今後のNASH治療薬の開発戦略に影響を及ぼすことが考えられます。