SMCラボラトリーズからのお知らせや新着情報を発信します。
今回は当社クライアントからお問い合わせ頂くことの多い、IPFモデルを用いた実際の試験例について紹介します。 こちらはミトコンドリアベースの治療法を開発している企業であるCohBar, Inc社がAmerican Thoracic Society’s Virtual 2020 ConferenceにてIPFモデルを用いたデータを発表しています。 ePosterによる報告では、ミトコンドリアにコードされたペプチドCB5138のアナログであCohBar, Inc社のMBT2(CB5138-1)に関するデータとなります。 CB5138-1は、IPFモデルを用いた予防、治療試験の両方で肺線維化と炎症の改善を示しています。 さらに、CB5138の新しいアナログであるCB5138-2とCB5138-3は、Ashcroft scoreによって評価される肺線維化、炎症、コラーゲンの沈着、及び分泌の減少を示しました。 こちらはEpstein-Shochetらによって、当社のIPFモデルをニンテダニブのPK/PD試験にご利用頂き、非常に有望なデータを取得頂いています。 上記以外にも当社クライアントによって報告されたデータがあり、これまでには90を超える化合物の評価を行って参りました。 当社のIPFモデルやその活用方法に興味のある方は是非一度お問い合わせください。
当社は2022年1月10日(月)~14日(金)に開催されるビジネスマッチングイベント「BIO One-on-One Partnering」に参加します。 BIO One-on-One Partneringは、様々なステージの製薬・バイオベンチャー、投資家、アカデミアとのコラボレーション機会を創出するライフサイエンスビジネス分野における最も有名なイベントの一つです。 BIO Partneringにご興味のある方は、同イベントの詳細および登録方法について、下記ウェブサイトをご覧ください。 https://www.bio.org/events/bio-partnering-jpm
COVID-19はsevere acute respiratory syndrome (SARS)と同じくbeta-coronavirus classに属するウイルスであり、SARS流行の際は感染の数週間後には線維化が観察されはじめていたことが報告されています。 また、その後の追跡調査において、1年経過後のSARS生存者の20%以上に肺線維症が観察されたことから、肺線維化が長期的な問題であることが分かります[David S. Hui et al., Chest., 2005; Lixin Xie et al., Respir Res., 2005]。 COVID-19患者においてもCT画像を用いた解析で線維化の症状が見られることが報告されています [Zheng Ye., European Radiology, 2020]。 パンデミックの長期化によりCOVID-19感染後の肺線維化発症を裏付けるデータが続々と報告されています。 線維化発症のプロセスは下図に示します。 COVID-19感染後に肺線維化を発症した患者集団が既に多数存在するため、肺の新規治療に対する需要はパンデミックが一段落した後も増加の一途を辿ると考えられます。 弊社では、豊富な経験を持つブレオマイシン誘導性肺線維症モデルマウスを用いて、研究開発のサポートを行っております。 ブレオマイシン誘導性肺線維症モデルは、ウイルスを用いたモデルではなく、化学物質を用いて誘導されたモデルです。しかし、このモデルで見られる病態とCOVID-19感染後に見られる病態には多くの類似点が認められるため、解析に利用するために有用なモデルになります。 このモデルの詳細や活用方法についてご興味ある方はこちらをご覧ください。 ご質問がある場合、お問い合わせページからご連絡ください。
当社顧客であるMarvel Biosciences社からSTAM™マウスモデルを用いた薬効評価試験の結果が公表されました。 詳細は、Marvel Biosciences社のプレスリリースをご覧ください。 Marvel Biosciences Lead Asset MB-204 Show 47% Reduction in Liver Fibrosis and Active Indications in Multiple Pre-Clinical Models of Nash | MARVEL Biotechnology
この度、SMCラボラトリーズは、第5回韓国消化器病週間(KDDW 2021)(2021年11月18日~20日)において、当社NASHモデルに関するデータを発表することになりましたので、お知らせいたします。 Topic: Non-alcoholic Fatty Liver Disease ABS-0579| Molecular Pathogenesis of Non-Alcoholic Steatohepatitis (NASH) through the Dysregulation of Metabolic Organ Network in the NASH-HCC Model Mouse Treated with Streptozotocin-High Fat Diet Institution: SMC Laboratories, Inc. Topic: Basic Research and Drug Induced Liver Injury ABS-0578| RNA-Seq Analysis of Liver from NASH-HCC Model Mouse Treated…
2021年10月13日(水)~15日(金)パシフィコ横浜にて開催されます「第24回 バイオジャパン」に出展をします。 会場では当社の特許モデルであるSTAM™マウスをはじめとした炎症・線維化に関わる病態モデルマウスを紹介します。 ご来場の際には、ぜひ当社ブース《B-15》にお気軽にお立ち寄りください。 3日目の最終日10月15日(金)15:00からは、当社による出展者プレゼンテーションも行います。 ご都合を合わせてお越しください。 来場には事前登録が必要となります。 商談等のご希望があれば、事前にご来場日時をご連絡ください。技術スタッフ同席の打ち合わせを設定します。
COVID-19は肺炎だけでなく、肝臓や腎臓、腸などへの障害を引き起こす多臓器疾患として認識されつつあります。また、最近では後遺症として肺の線維化についても着目され始めています。 COVID-19はsevere acute respiratory syndrome (SARS)と同じくbeta-coronavirus classのウイルス感染に伴って発症します。 SARS流行時、感染の数週間後には肺部の線維化が報告されています。また、その後の追跡調査においても、1年経過後のSARS生存者の20%以上に肺線維症が観察されたことから、肺線維化が長期的な問題であることが分かります[David S. Hui et al., Chest., 2005; Lixin Xie et al., Respir Res., 2005]。 COVID-19患者においてもCT画像を用いた解析において線維化の症状が観察されたことが報告されており、感染に伴う急性炎症だけでなく、その後の長期間に渡って影響が及ぶことが予想されます[Zheng Ye., European Radiology, 2020]。 当社では肺の線維症モデルとしてIdiopathic pulmonary fibrosis (IPF)モデルを保有しており、多くの試験経験がございます。 ウイルス感染による肺の損傷によりIPFを発症することも報告されているため、COVID-19の流行が落ち着いた後に開発の必要性が高まることが予想されます。 COVID-19の感染予後である肺線維化の予防・治療について関心がある方がいらっしゃいましたら、今後のニーズを踏まえてIPFモデルをご活用するのはいかがでしょうか。 また肺線維化だけでなく、COVID-19発症後に認められるARDSに対しては、当社ではLPSモデルを提供しています。 弊社ではIPFモデルを始め、炎症/線維化に関連した様々な病態モデルを取り揃え、薬効評価試験サービスを提供しております。
フランスのENYO社は、2021年7月28日 抗NASH薬『Vonafexor』の良好な臨床試験結果を発表しました。 詳細は、下記のURLをご覧ください。 https://www.businesswire.com/news/home/20210728005557/en/ENYO-Pharma-Announces-Positive-Vonafexor-EYP001-Results-for-the-LIVIFY-Phase-2a-Study-in-F2-F3-NASH-Patients-over-12-weeks Vonafexor (EYP001)は、非胆汁酸型の次世代FXRアゴニストです。 同化合物は、非臨床試験でSTAM™マウスモデルを使用しており、STAM™マウスモデルにおいてNASHおよび線維化を改善したことを2019年のAASLDで発表しています。 http://www.enyopharma.com/wp-content/uploads/2019/11/2019-AASLD-Radreau-et-al-Preclinical-NASH.pdf 今後、Vonafexorのさらなる臨床試験の結果が得られることにより、STAM™マウスモデルのNASH臨床予測モデルとしてのエビデンスが得られると考えられます。
Surgery Open Science誌にて当社顧客(防衛医科大学校)による論文発表がありました。 Title: “In vivo diffuse reflectance spectroscopic analysis of fatty liver with inflammation in mice” 本論文において、STAM™マウスモデルを用いて、炎症を伴う脂肪肝の病態を評価するために拡散反射分光法の有用性を報告しています。STAM™マウスは、薬効評価以外に本論文のような画像診断の研究にも活用することができます。 詳細は、下記のURLをご覧ください。 https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S2589845021000130
先日、開催された81st Annual Meeting of the American Diabetes Association (June 25 to 29, 2021)にて、当社STAM™マウスに関する発表を行いました。 この発表に関するアブストラクトは、Diabetesに公表されましたのでご紹介します。 209-LB: RNA-Seq Analysis of Liver from Diabetic and NASH Model Mouse Treated with Streptozotocin, High-Fat Diet | Diabetes (diabetesjournals.org)