お知らせnews

SMCラボラトリーズからのお知らせや新着情報を発信します。

2023.04.26

論文・学会発表

The STAM™ mouse model: a clinically relevant, spontaneous HCC model

当社クライアント様がProc Natl Acad Sci U S A.誌に投稿された論文についてご紹介いたします。   Title: Integrative genomic analysis of mouse and human hepatocellular carcinoma Dow, et al. Proc Natl Acad Sci U S A. 2018   本論文では、肝ガンフェーズのNASH-HCCモデルマウス (STAM™モデル)の肝臓サンプルを用い、ヒト肝ガン患者の肝臓サンプルと比較したトランスクリプトーム解析を実施しております。興味深いことに、STAM™モデルの肝ガンは、他の肝ガンモデル(MUPモデル, TAK1モデル, DENモデル)と比較して、ヒトの分子パターンに最も近いことが報告されました。   肝ガンに対する薬効評価試験をご検討中であれば、弊社STAM™モデルを、ぜひご一考いただければ幸いです。 当社ではお客様の化合物やご要望に合わせて、肝ガンの予防試験や治療試験など、試験デザインを提案することが可能です。 また、本論文のように、基礎研究でのご利用を目的としてSTAM™モデルの肝臓やガン組織, 血漿サンプルなどをご購入いただいて解析していただくことも可能です。   STAM™モデルの利用にご興味ある場合は、是非お問い合わせください。

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2023.03.22

論文・学会発表

Hyogo Medical University publishes HBV study featuring our histopathological analysis of hepatic steatosis

in vivo誌にて当社クライアント様 (兵庫医科大学)による論文発表がございました。   Title: Association of PNPLA3 SNP With the Development of HBV-related Hepatocellular Carcinoma (Enomoto H, et al. In Vivo. 2023)   こちらの論文では、HBV患者の肝細胞がん (HCC)発症リスクに脂肪肝および脂肪肝の発症に関与するPNPLA3 SNPが影響するかを検証されております。本論文内のHBV患者の肝生検における脂肪肝の組織学的解析は、当社の病理組織解析サービスにより評価いたしました。 HBV患者の肝臓では、非脂肪肝よりも脂肪肝を有した方におけるHCC発症率が有意に高く、インスリン抵抗性やPNPLA3 SNPの変異も有意に増加していることが示されました。したがって、HBVに伴うHCCの発症リスクには、脂肪肝をはじめインスリン抵抗性やPNPLA3 SNPが関与することが示唆されました。   当社ではNASH-HCCモデルであるSTAM™モデルをはじめとしたin vivoモデルの薬効評価試験において、臨床相関性の高い薬効評価を実現させるため、病理組織解析に力を入れてまいりました。 当社の病理学的解析に関してはこちらをご覧ください。当社では非臨床薬理研究だけでなく、臨床研究でも疾患のグレード(NASHや線維症など)を評価することが可能です。   客観的な評価でお持ちの組織サンプルの病理データを取得したい場合は、是非、当社までご相談・ご質問等お気軽にお問い合わせください。  

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2023.03.15

論文・学会発表

Study published in Cell Metabolism on the efficacy of MGAT2 inhibitor in STAM™

Cell Metabolism誌にて当社クライアント様 (Bristol-Myers Squibb (NJ))による論文発表がございました。   Title MGAT2 inhibitor decreases liver fibrosis and inflammation in murine NASH models and reduces body weight in human adults with obesity (Cheng et al., Cell Metab 2022)   こちらの論文ではNASH初期フェーズである6~9週齢のSTAM™モデルにBMS-963272 (Monoacylglycerol acyltransferase 2 (MGAT2))を投与した、薬効評価試験の結果が示されております。 STAM™マウスは2型糖尿病を背景に持ち、経時的に脂肪肝→NASH→線維化→肝ガンを自然発症する病態モデルです。 vehicle群と比較してBMS-963272投与群では、NAFLD activity score が減少傾向、肝線維化および血漿中TNF-αの濃度が有意に抑制されたことから、BMS-963272が抗炎症作用と抗線維化作用によりNASHの治療効果を示すことが示唆されました。   病態モデルを用いた薬効評価試験をご検討中でしたら、弊社STAM™モデルを用いた試験はいかがでしょうか。 また、STAM™マウスはNASH治療薬の有効性を示す重要なクライテリアであるNAFLD activity scoreで評価が可能な病態モデルマウスです。   STAM™マウスをはじめ他のモデルマウスやこれまでの経験を用いて試験をご提案することも可能ですので、ぜひご検討ください。   ■当社のサービスにご関心がある場合は、お気軽にお問い合わせください。 ■STAM™マウスについてはこちら。 ■NAFLD…

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2023.01.19

論文・学会発表

Study on the efficacy of dietary supplements in the mdx mouse published in bioRxiv.

bioRxiv 誌にて当社クライアント様 (GN Corporation)による論文発表がございました。 Resolution of fibrosis in mdx dystrophic mouse after oral consumption of N-163 strain of Aureobasidium pullulans produced biological response modifier β-glucan (BRMG) (Preethy et al., bioRxiv. 2022) こちらの論文では、mdxマウスを用いた薬効評価の結果が示されております。 mdxマウスは、ヒトのデュシェンヌ型筋ジストロフィーの発症機序に類似し、広く用いられている病態モデルです。 本論文では、mdxマウスに黒酵母菌Aureobasidium pullulansのN-163株由来β‐グルカンを投与しており、筋肉の炎症と線維化が予防されたことが報告されております。グルカン投与群の筋肉では、vehicle群と比較して、炎症細胞の浸潤レベルを示す炎症スコアや、マッソントリクローム染色による線維化面積の定量値が低値を示しました。これらのことから、グルカンはデュシェンヌ型筋ジストロフィーの進行を遅らせる補助剤として用いることが可能であることが示唆されました。 ►本論文について詳しくはこちら 本論文に用いられた被験物質は、これまでに当社NASHモデル(STAM™モデル)を用いた薬効評価試験などから、すでに抗炎症作用や抗線維化作用を有することが示されてきたものです。 当社ではクライアント様がお持ちのモダリティの機能性に合わせた標的疾患や病態モデルの提案を行っており、リピート試験の実績も多くございます。 また、本論文で用いられたmdxモデルの薬効評価試験も、クライアント様からのご要望に合わせて構築・実施したものです。 当社では、現在のモデルラインナップにない病態モデルをご希望の場合も、本件のようにモデルの確立や予備試験から実施することが可能ですので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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2022.12.13

論文・学会発表

Study on the efficacy of dietary supplements in the STAM™ model published in Cell Death & Disease.

Cell Death & Disease誌にて当社クライアント様 (J2H biotech)による論文発表がございました。   ■タイトル Inhibition of 11β-hydroxysteroid dehydrogenase 1 relieves fibrosis through depolarizing of hepatic stellate cell in NASH (Lee et al., Cell Death Dis. 2022)   こちらの論文では、当社が開発したNASHモデルマウス 【STAM™マウス】を用いた薬効評価の結果が示されております。 STAM™マウスは2型糖尿病を背景に持ち、経時的に脂肪肝→NASH→線維化→肝ガンを自然発症する病態モデルです。   本論文では、脂肪肝フェーズからNASH後期フェーズまでのSTAM™マウスに、11β-hydroxysteroid dehydrogenase type 1のインヒビターであるJ2H-1702を投与しており、肝臓の線維化と炎症が抑制されたことが報告されております。 J2H-1702投与群の肝臓ではvehicle群と比較して、炎症細胞の浸潤レベルを示す炎症スコアや、中心静脈域の線維化レベル、Timp-1 mRNA発現量が抑制されました。 さらに、これらJ2H-1702の抗炎症化・抗線維化効果は、NASHの候補薬であるオベチコール酸(OCA)投与群よりも高い傾向を示しております。   本論文で用いられたJ2H-1702は、11βHSD1を阻害することで、脂質異常症や糖尿病を改善する可能性がin vivoで報告されております (Oh et al., Eur J Pharmacol. 2015)。 NASHは糖尿病を背景に発症しているケースが多く (Younossi et…

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2022.11.30

論文・学会発表

Study on the efficacy of dietary supplements in the STAM™ model published in BMJ Open Gastroenterology

BMJ Open Gastroenterologyにて当社クライアント様 (GN Corporation Co. Ltd)による論文発表がございました。   本研究では、黒酵母Aureobasidium pullulansのAFO-202株およびN-163株由来の2種類のβ-グルカンが、STAM™モデルの腸内細菌叢および糞便中のメタボロームプロファイルにどのような影響を与えるかを評価しました。本研究の結果より、これらのβ-グルカンがNASHの管理における有効な補助剤となる可能性が示唆されました。   ■タイトル Two unique biological response-modifier glucans beneficially regulating gut microbiota and faecal metabolome in a non-alcoholic steatohepatitis animal model, with potential applications in human health and disease (Preethy et al., BMJ Open Gastroenterol. 2022)   また、以前に当クライアント様はAFO-202株およびN-163株由来の、2種類のβ‐グルカンの単独または併用摂取が、STAM™モデルのNASH病態の進行にどのように影響するかを評価しております 【詳細はこちら】。2種類のβ-グルカンについて、AFO-202株由来は脂肪肝および肝細胞のballooning形成、N-163株由来は炎症と線維化を抑制することが示され、NASH治療に有用であることを明らかにしております。   近年、食事やサプリメントによりNASHを管理する話題や研究が増えています。当社は、化合物だけでなく、サプリメントなどを用いた評価試験の経験もあります。また、STAM™マウスはNASH治療薬の有効性を示す重要なクライテリアであるNAFLD activity scoreで評価が可能な病態モデルマウスです。 STAM™マウスをはじめ他のモデルマウスやこれまでの経験を用いて試験をご提案することも可能ですので、ぜひご検討ください。   ■当社のサービスにご関心がある場合は、お気軽にお問い合わせください。…

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2022.11.24

論文・学会発表

Drug Efficacy Study in the STAM™ Model Published in Biomedicines.

Biomedicinesにて当社クライアント様 (MRM Health)による論文発表がございました。   ■タイトル A Nine-Strain Bacterial Consortium Improves Portal Hypertension and Insulin Signaling and Delays NAFLD Progression In Vivo (Pinheiro et al., Biomedicines. 2022)   本研究では、9種類の腸内常在菌からなる細菌コンソーシアムのNASHおよび線維化に対する治療効果を、当社独自のSTAM™モデルで検討しております。 コンソーシアムの経口投与後、STAM™マウスのNAFLD Activity Scoreおよびシリウスレッド陽性領域(線維化)は、vehicle群に比べ有意に減少しました。また、NASHの主要なバイオマーカーであるCK-18のレベルも投与群で低下していました。これらの結果は、腸内細菌コンソーシアムがNASHと線維化の両方を改善する可能性を有し、疾患の進行を遅らせることも可能であることを示唆しています。   本論文のように、腸内環境を改善することは、NAFLDやNASHの治療や予防に役立つことが期待されます。 腸内環境の改善に作用するプロバイオティクスやプレバイオティクスや、腸疾患の改善に繋がる化合物をお持ちの場合は評価してみるのはいかがでしょうか。   また、STAM™マウスはNASH治療薬の有効性を示す重要なクライテリアであるNASで評価が可能な病態モデルマウスです。 STAM™マウスをはじめ、他のモデルマウスやこれまでの経験を用いて試験をご提案することも可能ですので、ぜひご検討ください。   ■当社のサービスにご関心がある場合は、お気軽にお問い合わせください。 ■STAM™マウスについてはこちら。

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2022.11.02

論文・学会発表

SMC client receives award for presentation on study of NASH diagnosis at 40th annual meeting of JSLSM

第40回 日本レーザー医学会総会賞受賞論文にて当社クライアント(防衛医科大学校病院)による発表がありました。   Title “脂質性肝疾患の光診断“ 瀧端 康博   こちらの発表では、光計測による肝組織診断の有用性について、STAM™マウスを用いて報告されています。 STAM™マウスが経時的に脂肪肝→NASH→線維化を示すことから、各病態フェーズのSTAM™マウスの肝臓に対する光計測と、病理組織解析の相関性から、光計測が脂肪含有量や組織酸素飽和度を評価でき、NASH診断に有用であることが示されました。   当社では各病態フェーズのSTAM™マウスを用い、本発表の様な診断方法の評価や、薬効評価試験が可能です。 また、他のモデルマウスやこれまでの経験を用いて試験をご提案することも可能ですので、ぜひご相談・ご検討ください。   当社のサービスにご関心がある場合は、お気軽にお問い合わせください。   STAM™マウスについてはこちら。

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2022.10.12

論文・学会発表

Drug Efficacy Study in the STAM™ Model Published in Cells

Cells誌にて当社クライアント様 (Cellaïon (BEL))による論文発表がございました。   ■タイトル Human Allogeneic Liver-Derived Progenitor Cells Significantly Improve NAFLD Activity Score and Fibrosis in Late-Stage NASH Animal Model ( Najimi et al., Cells. 2022 )     本論文では、著者らは、human allogeneic liver-derived progenitor cells (HALPCs)を当社のSTAM™マウスに移植したところ、NAFLD Activity Scoreが有意に改善されたことを報告しました。 これまでに、HALPCsは、肝細胞様細胞への高度な分化能を示し、強力な免疫調節・免疫抑制作用を有することが報告されています(Najimi, et al. Cell Transplant.2007; Khuu, et al.) 今回、STAM™マウスにおけるHALPCsの効果は、主に肝臓の炎症と肝細胞のBallooningを抑制することでNAFLD activity scoreを有意に低下させ、また肝周囲の線維化を約30%減少させることが確認されました。   本論文のように、細胞治療法はNAFLDやNASHの治療や予防に役立つことが期待され、当社のSTAM™マウスで薬効評価試験を実施が可能です。また、STAM™マウスはNASH治療薬の有効性を示す重要なクライテリアであるNASで評価が可能な病態モデルマウスです。   STAM™マウスをはじめ、他のモデルマウスやこれまでの経験を用いて試験をご提案することも可能ですので、ぜひご検討ください。  …

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2022.10.05

論文・学会発表

Drug Efficacy Study in the STAM™ Model Published in Gene

 Gene誌にて当社クライアント様 (株式会社ツムラ)による論文発表がございました。   ■タイトル Integrated analysis of effect of daisaikoto, a traditional Japanese medicine, on the metabolome and gut microbiome in a mouse model of nonalcoholic fatty liver disease Ishizawa et al., Gene. 2022   本論文では、脂肪肝フェーズからNASH初期フェーズまでのSTAM™マウスに漢方である大柴胡湯を投与しており、大柴胡湯が腸内細菌叢を変化させることで脂肪肝を改善することが報告されております。 脂肪肝についてはNAFLD activity score (NAS)により評価されており、大柴胡湯を投与したSTAM™マウスではNASが有意に低値を示しております。 また、腸内細菌叢の多様性指数や通常の主要構成細菌の割合は、通常マウスと比較して、STAM™マウスでは低値を示しましたが、大柴胡湯を投与したSTAM™マウスでは改善されていることが示されております。   本論文のように、腸内環境を改善することは、NAFLDやNASHの治療や予防に役立つことが期待されます。 腸内環境の改善に作用するプロバイオティクスやプレバイオティクスや、腸疾患の改善に繋がる化合物をお持ちの場合は評価してみるのはいかがでしょうか。   また、STAM™マウスはNASH治療薬の有効性を示す重要なクライテリアであるNASで評価が可能な病態モデルマウスです。 STAM™マウスをはじめ、他のモデルマウスやこれまでの経験を用いて試験をご提案することも可能ですので、ぜひご検討ください。   ■当社のサービスにご関心がある場合は、お気軽にお問い合わせください。 ■STAM™マウスについてはこちら。

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