お知らせnews

SMCラボラトリーズからのお知らせや新着情報を発信します。

2023.11.09

論文・学会発表

【New Preclinical Data】 The effects of Il-18 inhibitor on cholangitis and liver fibtrosis in DDC-induced primary sclerosing cholangitis (PSC) model mice

当社クライアントのAprilBio Co., Ltd. (韓国)が、当社DDC誘発性原発性硬化性胆管炎 (PSC)マウスモデルを用いたIL-18 inhibitorの前臨床試験の結果をBiomed Pharmacother.誌に発表いたしました。   Title: Disruption of IL-18 signaling via engineered IL-18BP biologics alleviates experimental cholestatic liver disease (Kim DH et al., Biomed Pharmacother. 2023)  Article Link ► [Read Article]   本研究では、当社はDDCモデルマウスを用いて、IL-18 inhibitorを投与し、血中ALP, ALT, AST値の測定や、肝臓の病理学的解析にてHE染色による胆管周囲の炎症細胞の浸潤と反応性胆管細胞の増殖の観察、シリウスレッド染色による胆管周囲の線維化レベルの解析、免疫染色法によるCK19 陽性エリアの測定などを実施いたしました。   その他、本モデルについては血中総ビリルビン値や、肝臓ヒドロキシプロリン量の測定や各種mRNA発現解析や免疫染色法などを実施することが可能です。   当社では胆管炎モデルとしてDDCモデルの他に、胆管結紮誘発性胆汁うっ滞性肝疾患モデルのBDLモデルも扱っております。 これらのモデルで、胆管炎をはじめ肝臓の炎症や線維化、肝保護作用などに対する治療薬候補の薬効を評価することが可能です。   当社モデルにご関心やご質問等ございましたら、お気軽にお問い合わせください。

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2023.11.02

論文・学会発表

SMC will present study at the American Association for the Study of Liver Diseases (AASLD) Liver Meeting

当社は、2023年11月10~14日にボストン (MA)で開催されます American Association for the Study of Liver Diseases (AASLD) The Liver Meeting にてSTAM™マウスに関する研究発表を行います。   本発表に関するアブストラクトがHepatology誌 (October 2023 – Volume 78 – Abstracts Supplement S1)に公表されましたのでご紹介します。   2348-C | MOLECULAR PATHOGENESIS OF NASH THROUGH THE DYSREGULATION OF METABOLIC ORGAN NETWORK IN THE NASH DERIVED HCC MODEL MOUSE TREATED WITH STREPTOZOTOCIN-HIGH FAT DIET   アブストラクトはこちら ▶▶▶…

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2023.09.28

論文・学会発表

Study published in Biomed Pharmacother. on the effects of GRP119 agonist in the treatment of NASH in STAM™ mice

Dong-A ST Co., Ltd. (KOR)はGRP119 agonistであるDA-1241がNASHの治療効果を示すことをSTAM™マウスをはじめとするin vivoモデルを用いた研究で明らかにし、論文発表しました。     Title: GPR119 activation by DA-1241 alleviates hepatic and systemic inflammation in MASH mice through inhibition of NFκB signaling (Lee SH et al., Biomed Pharmacother., 2023)   Article Link ► [Read Article]   NASH病態が進行したSTAM™マウス (8-12週齢)に、GRP119 agonistであるDA-1241を投与したグループでは、 Vehicleを投与したグループと比較して、①NAFLD activity scoreが顕著に低値を示し、②肝臓の線維化面積が減少傾向を示しました。   GPR119(G-protein coupled receptor 119)は消化管や肝臓、膵臓に発現しており、細胞内のcAMP濃度を上昇させることでGLP-1の分泌やグルコース応答性のインスリン分泌を促進します。GPR119に対するアゴニストは次世代の抗糖尿病薬として、そしてNASH薬としてこれまでに多くの製薬企業で研究開発が進められてきましたが、NASH薬としての開発はいまだ果たせていません。 これまでに、DA-1241は高血糖状態や脂質異常症を改善することを非臨床試験で明らかになっており、それら代謝異常を併発することの多いNASHにも治療効果を発揮することが期待されています。さらに、本論文では、DA-1241がGPR119依存的に肝細胞やマクロファージのNF-κBの転写を阻害することで抗炎症作用を示すことも明らかになり、NASHに対してマルチに治療効果を発揮することが示唆されました。   本化合物のように、代謝異常や炎症を抑制するなどの多機能的な薬理作用は、それら複数の病態背景をもつNASHに対する治療戦略として非常に重要であるといえます。   GPRが関与した代謝疾患に着目している研究プロジェクトや、炎症・線維化・代謝異常などに作用する化合物をお持ちの方は、STAM™マウスを用いたin vivo試験を検討してみてはいかがでしょうか。…

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2023.08.22

論文・学会発表

Study published in Front Immunol. on co-occurrence of non-alcoholic steatohepatitis exacerbates psoriasis in STAM™

非アルコール脂肪肝炎 (NASH)が乾癬の発症や悪化を促進する可能性を、STAM™マウスを用いた研究で明らかにしました。 本研究は、川崎医科大学と弊社により、Frontiers in Immunology誌にて共同発表したものです。   Title: Co-occurrence of non-alcoholic steatohepatitis exacerbates psoriasis associated with decreased adiponectin expression in a murine model (Takezaki D et al., Front. Immunol., 2023)   Article Link ► [Read Article]   NASH病態が進行したSTAM™マウスに、乾癬病態を誘導するイミキモド (IMQ)を処理したSTAM™+IMQマウスでは、 ■通常マウスやSTAM™マウス、IMQマウスと比較して、表皮の肥厚や、血中IL-17濃度およびTNF-α濃度が顕著に増加しました ■通常マウスやIMQマウスと比較して、血中アディポネクチン量が顕著に低下しました   本研究により、NASHが乾癬を悪化させることが示唆され、アディポネクチンがNASHおよび乾癬を合併した場合の治療ターゲットとなる可能性が示されました。詳細につきましては、本論文をご覧ください。   これまでに、乾癬は非アルコール性脂肪肝疾患 (NAFLD)の合併症の一つであり、通常の乾癬患者よりもNAFLDを併発した患者では乾癬が重症化することが知られております。また、乾癬患者は健常者と比較してNAFLDの発症率が高いことも示されております。しかしながら、両疾患の根本的な因果関係は明らかになっておりませんでした。 本研究成果は、NAFLDと乾癬の因果関係の一端を示し、またSTAM™マウスがNASH基盤とした基礎研究および薬効評価試験に有用であることを示しております。   本研究の様に、NASH/NAFLD関連の研究のプロジェクトをお持ちの方は、STAM™マウスを用いたin vivo試験を検討してみてはいかがでしょうか。 ご関心やご質問等ございましたら、お気軽にお問い合わせください。

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2023.07.12

論文・学会発表

【Publication Archive】 Study focusing on iron metabolism and mitophagy for the treatment of NASH and HCC published in EMBO Rep.

本日は、肝細胞がんと非アルコール性脂肪肝炎 (NASH)の治療ターゲットとして、細胞内の鉄代謝やマイトファジーに着目した論文をご紹介いたします。   Title: Iron loss triggers mitophagy through induction of mitochondrial ferritin ► Full text LINK [Hara Y et al., EMBO Rep. 2020]   本論文では、鉄キレート剤による肝細胞のマイトファジーの誘導がHCC発症を抑制することを明らかにしており、STAM™マウスにおいても鉄キレート剤の摂取によりマイトファジーの促進およびHCC発症の抑制効果が確認されております。   【概要】 鉄キレートにより肝細胞における鉄欠乏を誘導すると、 ・hypoxia‐inducible factor‐1α (HIF1α)‐specific protein 1 (SP1) 経路を介してミトコンドリアのフェリチン(MTFT)が増加した ・ミトコンドリアフェリチン(FTMT)は、オートファジーのカーゴ受容体であるnuclear receptor coactivator 4(NCOA4)と特異的に相互作用した ・マイトファジーは、脱分極したミトコンドリアに対して選択的に生じることが示唆された ・HCCの発生が抑制された   本研究ではNASH病態を形成し始めるフェーズのSTAMマウスに介入していることから、鉄キレート剤の摂取やマイトファジーの促進はHCCだけではなく、NASH予防にも繋がることが示唆されます。   一般的に、フェリチンがオートファジー分解されることはフェリチノファジーとして知られており、細胞内の鉄レベルの維持に重要な機能です。本研究で観察されたFTMT特異的なマイトファジーも、フェリチノファジーの一部である可能性があります。また、フェリチノファジーはフェロトーシスを正に制御することが報告されております [Santana-Codina N. and Mancias JD., Pharmaceuticals (Basel). 2018]。したがって、本研究内容は、フェロトーシスによるNASHおよびHCCの予防・治療の研究開発のヒントになることが考えられます。  …

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2023.06.21

論文・学会発表

89bio Inc. and SMC’s presentation at EASL Congress 2023 in Vienna, Austria!

2023年6月21 ~ 24日で開催されるThe European Association for the Study of the Liver (EASL) Congress 2023にて、当社クライアント 89bio Inc. (CA/ISR) および当社による研究発表がございます。 当社のSTAM™マウスを用いた、非アルコール性脂肪性肝炎由来の肝細胞がん (NASH-HCC)に対するPegozaferminの薬効評価試験の結果に関する発表です。   ■研究発表 タイトル:            Pegozafermin inhibits NASH-induced hepatocellular carcinoma in the STAM™ model 抄録番号:         SAT-243 発表形式:         ポスター発表 発表者:             Maya Margalit, M.D., of 89bio 発表時間:         6月24日(土)9:00~17:00 (CET)   ■EASL Congress 2023 URL:               https://www.easlcongress.eu/ 会期:               2023. 6. 21…

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2023.06.21

論文・学会発表

AprilBio Co., Ltd., and SMC’s presentation at EASL Congress 2023 in Vienna, Austria!

2023年6月21 ~ 24日で開催されるThe European Association for the Study of the Liver (EASL) Congress 2023にて、当社クライアントAprilBio Co., Ltd.,(KOR)による研究発表がございます。 当社のSTAM™マウスを用いた、非アルコール性脂肪性肝炎 (NASH)に対するAPB-R3の薬効評価試験の結果に関する発表です。   ■研究発表 タイトル:            APB-R3, a novel long-acting IL-18 binding protein, inhibits IL-18 activity, and thereby ameliorates NASH progress with reduced liver fibrosis 抄録番号:        WED-427 発表形式:         ポスター発表 発表時間:        6月21日(水)9:00~18:00 (CET)   ■EASL Congress 2023 URL:               https://www.easlcongress.eu/ 会期:               2023….

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2023.06.20

論文・学会発表

Our article was published in Nature Brand magazine (Biopharma Dealmakers)!

当社の記事がNature BrandのBiopharma Dealmakers誌に掲載されましたので、ご紹介させて頂きます。   代謝異常関連脂肪性肝疾患 (MAFLD)の概念とその必要性に関して、非アルコール性脂肪性肝疾患 (NAFLD)の薬剤開発にも有益な視点を与える内容となっております。     ご存じのように、NAFLDに対する適切な病態モデルマウスの欠如は、医薬品開発の障壁になっており、いまだNAFLD治療薬開発が成功していない原因の一因と考えられます。また、近年ではNAFLDからMAFLDへと疾患の診断や分類の必要性が認知され、この疾患の基準の変化はMAFLDに対する治療薬開発に重要な意味をもたらすと考えております。   当社は後期2型糖尿病の背景を有し、世界初の非アルコール性脂肪性肝炎から肝ガンを発症する病態モデルマウスであるSTAM™マウスを開発し、サービスを提供してまいりました。さらに、MAFLD疾患に対する治療薬開発をサポートするリーディングカンパニーとして、MAFLDとそのサブタイプを反映したモデルマウスの開発も行っております。   ► 記事はこちら(From NAFLD to MAFLD: navigating the future of fatty liver treatment)。   本記事や当社のSTAM™マウス、サービスにご関心がある場合は、お気軽にお問い合わせください。

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2023.05.31

論文・学会発表

Study published in Pharmacol Res Perspect. on the efficacy of the inhibitor of serine palmitoyltransferase (SPT) in STAM™

Pharmacol Res Perspect.誌にて当社クライアント様 (中外製薬株式会社)による論文発表がございました。   Title Novel oral SPT inhibitor CH5169356 inhibits hepatic stellate cell activation and ameliorates hepatic fibrosis in mouse models of non‐alcoholic steatohepatitis (NASH) (Hada et al., Pharmacol Res Perspect., 2023)   本論文では、セリンパルミトイルトランスフェラーゼ (serine palmitoyltransferase, SPT)阻害剤であるCH5169356が肝星細胞の活性化を抑制と肝線維化について解析を実施されています。その結果、当社STAM™マウスにおいてCH5169356が抗線維化効果を示すだけでなく、炎症の抑制効果を示すことが明らかとなりました。   STAM™マウスは当社が開発した世界初のNASHから肝ガンを発症する病態モデルマウスです。 ヒトNASHと類似した病態(脂肪肝→NASH→肝線維化→HCC)を発症することから、NASH診断に用いるNAFLD activity scoreによるNASH病態の評価も可能であり、これまで多くの薬効評価試験や基礎研究に活用されてきました。 また、これまでにSTAM™マウスを用いた論文は70報以上が報告されており、NASH-HCCに関連する様々なターゲットやパスウェイに対して評価が行われおります。ご関心のあるターゲットがございましたら、ぜひ当社までお問い合わせください。   ■当社のサービスにご関心がある場合は、お気軽にお問い合わせください。 ■STAM™マウスについてはこちら。

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2023.05.17

論文・学会発表

Study published in Int. J. Mol. Sci. on the efficacy of Mesenchymal stromal cell/stem cell small extracellular vesicles (MSC-sEV) in STAM™

Int. J. Mol. Sci.誌にて当社クライアント様 (Agency for Science, Technology and Research (A*STAR) (SGP))による論文発表がございました。   Title MSC−sEV Treatment Polarizes Pro−Fibrotic M2 Macrophages without Exacerbating Liver Fibrosis in NASH (Zhang et al., Int J Mol Sci., 2023)   本論文では、間葉系間質細胞/幹細胞由来の細胞外小胞 (MSC-sEV)のNASH治療効果について、STAM™マウスを用いて評価されており、MSC-sEVがNASHの治療に有用であることが示唆されました。 vehicle投与群のSTAM™マウスと比較して、MSC-sEVを投与したNASHフェーズのSTAM™マウスでは、NASHの主要な臨床エンドポイントであるNAFLD activity scoreおよび肝臓の線維化面積が有意に減少したことが示されております。   STAM™マウスは当社SMCラボラトリーズが開発した世界初のNASHから肝ガンを発症する病態モデルマウスです。 ヒトNASHと類似した病態(脂肪肝→NASH→肝線維化→HCC)を発症することから、NASH診断に用いるNAFLD activity scoreによるNASH病態の評価も可能であり、これまで多くの薬効評価試験や基礎研究に活用されてきました。 研究員同席の下、Webミーティングも可能でございますので、ご関心がありましたらお問い合わせください。   ■当社のサービスにご関心がある場合は、お気軽にお問い合わせください。 ■STAM™マウスについてはこちら。 ■NAFLD activity scoreについてはこちら。

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