【新モデル導入のお知らせ】 ラットCCl₄誘発急性肝障害モデルの提供を開始しました
当社では、新たに「ラットCCl₄(四塩化炭素)誘発急性肝障害モデル」の提供を開始いたしました。本モデルは、肝細胞障害を中心とした急性肝炎の病態を再現するもので、肝保護作用や抗炎症作用を有する化合物の前臨床評価に適しています。
本モデルでは、CCl₄を単回腹腔内投与することで、投与後24〜48時間のタイミングにおいてALTおよびASTの顕著な上昇が観察されます。また、投与48時間後にはALT・ASTが自然軽快に向かう経過を示すため、「一時的かつ鋭敏な障害評価ウィンドウ」を確保することができ、試験の再現性と判別力に優れています。
さらに、炎症性サイトカインや肝再生マーカーの発現変化も確認されており、単なる障害評価にとどまらず、化合物の作用機序を把握するうえでも有用なモデルとなっております。
本モデルは、以下のようなニーズをお持ちの企業・研究機関に特に有効です:
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肝保護作用の初期スクリーニングを迅速に行いたい
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肝酵素(ALT・AST)の明確な上昇を指標とした定量的な評価を行いたい
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急性肝障害における炎症・再生メカニズムに基づく薬効評価を行いたい
当社では、本モデルにおける基本プロトコールに加え、用量設定や投与経路、評価タイミングなどのカスタマイズにも対応しております。ご希望に応じて、組織学的評価やバイオマーカー解析なども組み合わせた総合的な評価計画をご提案いたします。
詳細なプロトコール情報や参考データをご希望の方は、お気軽にお問い合わせください。
今後もSMCラボラトリーズは、疾患特異性の高い非臨床モデルの拡充を通じて、創薬研究の加速と信頼性向上に貢献してまいります。