SMCラボラトリーズが毎⽉発信している研究コラムをご覧いただけます。
2025.02.04
本記事では、IBDモデルにおけるInfliximab (TNF-a antibody)の薬効評価データをご紹介します。 以下のように、Infliximab投与群ではDSS投与群と比較して線維化において優位な改善を示しています。 その他データや詳細についてご興味がございましたら、お問い合わせください。
2025.02.04
本記事では、最新のDSS induced IBD modelの資料に関してご紹介致します。 ダイジェスト版資料は以下からダウンロード可能です。 (This version includes an overview of the model and an approval drug data) フルバージョン資料には以下の内容が含まれています。 ・慢性DSS model資料(ダイジェスト版は急性DSSモデル情報のみ) ・サイトカイン解析データ ・組織評価方法 ・薬効評価データ(Mesalazine, Etrasimod, Infliximab) フルバージョン資料をご希望の方は、是非お問い合わせください。
2025.02.04
本記事ではCOPDモデルの陽性対照として、ロフルミラストを設定しましたのでご紹介いたします。 陽性対照として設定したロフルミラストはPDE-4阻害薬です。 PPE-induced COPDモデルの主要評価項目である肺の組織学的解析によるMean linear interceptは、vehicle群と比較してロフルミラスト投与群で有意に低下し、ロフルミラストによる肺報壁の破壊を保護する作用が確認されました。このロフルミラストの作用は、再現性が確認されております。 ロフルミラストを用いた薬効評価試験のデザイン例は以下の通りです。 薬効評価試験における陽性対照の意義は、既知の有効な治療と同程度の被験物質の有効性を示すこと、及び、陽性対照と直接比較して被験治療の優越性を示すことにより被験治療の有効性を示すことです。つまり、陽性対照を設定することで、被験物質の薬効を陽性対照と比較して評価することが可能です。 このポジティブコントロールを用いて、貴社の被験物質の薬効評価試験を実施するのはいかがでしょうか。 弊社COPDモデルのサービス内容について、さらに詳細にお知りになりたい方は、お気軽にお問い合わせください。
2025.02.03
本記事では、急性肝障害モデルであるThioacetamide (TAA)モデルについてご紹介いたします。 薬効評価試験における主要エンドポイントは、血清ALT値、及び病理組織解析による肝障害評価となります。 以下より評価可能なデータについて確認することが可能です。 本モデルに関してご興味がございましたら、コンタクトフォームよりお問い合わせください。
2025.02.03
本日は、弊社開発のNASH-HCCモデルであるSTAMTMモデルにつきまして、肝細胞ガン(HCC)モデルとしての側面をご紹介させて頂きます。 従来より使用されているHCCモデルと比較しますと、STAMTMには以下のような特徴と利点がございます。 STAMTMモデル: ・HCCが、16週齢から認められ、20週齢では100%の発症が認められます。 ・遺伝子改変を行っておらず、NASHを背景にHCCが自然発症します。そのため、微小環境を含めたガン組織構造の再現が可能となっております。 ・クライアント様のご要望やニーズに沿って、予防試験や治療試験の実施が可能となっております。 上記に加え、STAMTMモデルでは、ヒトのHCCマーカーであるAFPやGlypican-3、Glutamine synthetaseの上昇が認められております。 また弊社には小動物用のCT装置もございますので、病態進行を多角的かつ正確に評価することが可能となっております。 ご質問等ございましたらお気軽にご連絡ください。
2025.02.03
本記事では、抗線維化薬の開発において、広く利用されている線維化モデルに加え、弊社開発のSTAMTMモデルについてご紹介させていただきます。 肝線維化は、慢性肝障害に対する組織再生に伴い、結合組織が過剰に蓄積した状態です。 線維化進行は、肝組織の構造崩壊を引き起こし、最終的には肝不全へと至ります。 原因となり得る要素としては、酸化ストレスや胆汁鬱滞、NASHなど様々です。 そのため、抗線維化薬の開発において、目的に合わせた線維化モデルを用いることが重要となります。 [1] Fujii et al., Med Mol Morphol. 2013 [2] Van et al., Int. J Obes. 2015. [3] Hansen et al., Drug Discov Today. 2017 [4] Liu et al., Am J Physiol Gastrointest Liver Physiol. 2013 [5] Fickert et al., Am J Pathol. 2007 [6] Liedtke et al,. Fibrogenesis…
2025.02.03
本記事では、肺線維症のマウスモデルである「シリカ誘導性肺線維症モデル」の経時データをご紹介いたします。 シリカモデルは細胞治療など、長期間に渡って治療効果を評価する必要がある場合に適しています。 シリカ誘導性肺線維症モデルは、活性酸素の産生、アポトーシスによる細胞死、炎症や線維化が観察され、珪肺症の病態を再現しています。 肺線維症モデルとしてIPFモデルであるブレオマイシン誘発性肺線維症モデルが有名ですが、シリカモデルの特徴は以下の通りです。 線維化病態の持続 肺の病態由来の死亡が見られない したがって、特に肺線維症に焦点を当てた長期投与を検討する際に適したモデルとなり、肺の病理学的変化の経時的変化は以下の通りです。 以上の結果から、49日後、63日後でも線維化状態が維持されており、長期の肺線維化に対する薬剤治療の有効性を評価できることが分かります。また、抗線維化薬であるNintedanibの試験結果もございます。 モデルやNintedanibの結果について、より詳しい情報をご希望の場合は、お問い合わせください。
2025.02.03
本記事では、線維症評価のためのin vitro assayサービスに関してご紹介させて頂きます。 こちらのin vitro解析により、予備検討や化合物の線維症効果のスクリーニングを費用対効果に優れた方法で実施することが可能となり、貴社の医薬品開発における貴重な時間とリソースを節約することができます。これにより、貴社の創薬プロセスの初期段階がスピードアップするだけでなく、本格的な動物実験への早期投資に伴うリスクも軽減されます。 当社は長年にわたり、非臨床CROとして、炎症、線維症、がんを中心としたマウスを用いた薬効評価試験サービスを提供してまいりました。この結果、多くの新薬開発パイプラインの加速化を実現し、臨床試験への進行に貢献して参りました。 In vitro assayサービスにより、貴社の研究開発にさらに貢献できれば幸いです。 ご質問やご相談がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
2025.02.03
本記事では、Clinical and Translational Science誌にてアメリカのAllysta Pharmaceuticals社の研究チームにより発表されたadiponectin-derived peptide ALY688のSTAMマウスを用いた薬効評価試験の実証例について、ご紹介をいたします。 The adiponectin‐derived peptide ALY688 protects against the development of metabolic dysfunction‐associated steatohepatitis – Huang – 2024 – Clinical and Translational Science – Wiley Online Library (Zhe Huang et al., Clinical and Translational Science, 17, e13760, 2024) PMID: 38847320 治療期間;6週齢から9週齢 群構成;対象群(Vehicle)、ALY688低用量群(皮下)、ALY688高用量群(皮下)、ALY688低用量群(浸透圧ポンプ)、ALY688高用量群(浸透圧ポンプ)の5群構成 エンドポイントの評価項目;血清ALT、血清AST、HE染色およびNAFLD Activity score 本論文では、STAMTMマウスのほかCDAHFDモデルマウスも用いて、ALY688の薬効評価試験を行っております。これらの試験から得られたデータをもとに、ALY688のanti-NASHおよびanti-fibrosis効果について報告しています。 理想的なMASH (NASH)モデルについては、いくつか文献で報告されておりますがそのすべて項目を満たしているモデルは現在のところ存在しておらず、少なくとも2種類以上のMASHモデルを用いた薬効評価試験をすることが推奨されております(Daniel…
2025.02.03
本記事では、特発性肺線維症 (Idiopathic Pulmonary Fibrosis, IPF)の非侵襲性肺機能マーカーについてご紹介させて頂きます。 特発性肺線維症などの肺疾患では、肺のCTや病理組織解析と共に肺機能の評価が行われます。マウスの場合、肺機能の評価は手順の煩雑さ、専用機器の必要性のため、簡単に実施することはできません。そのため、様々な分子でバイオマーカーとしての有用性評価が行われています。 その中でMatrix Metalloproteinase-7 (MMP-7)は、IPF患者においてその増加が肺機能(DLCO、FVC)の低下と相関を示すことが示されており、肺機能のバイオマーカーとなることが期待されている分子です[Rosas et al., PLoS Med., 2008]。 弊社Bleomycin (BLM)-induced IPFモデルにおけるMMP-7の生化学解析の結果は下記の通りです。 IPFモデルではBLM投与後7日目で血漿MMP-7の増加、また、病態進行に伴いBLM投与後21日目でMMP-7の更なる増加が認められました。さらに、IPF治療薬としてFDAから承認されているNintedanib投与はMMP-7の減少を示しました。 弊社では今回ご紹介したMMP-7の他、様々な病態モデルにおきまして非侵襲性バイオマーカーの有効性の検討を行っております。これにより、クライアント様に臨床相関性の高い病態モデルをご提供できると考えております。 その他、資料請求やご質問等ございましたらお気軽にご連絡ください。
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