SMCラボラトリーズが毎⽉発信している研究コラムをご覧いただけます。
2025.02.14
本記事では当社UUOモデルの最新版資料をご紹介いたします。 最新版資料ではUUOモデルの病態の経時的変化、ポジティブコントロールデータ、論文情報などがアップデートされており、前臨床試験の検討に役立つと考えております。 ダイジェスト版資料は以下からダウンロード頂けます。 (サマリー版にはモデルの概要と一部データが含まれます。) 完全版資料には以下の内容が含まれます。 ・UUOモデルにおけるday 7、day 14の経時解析データ ・過去実施経験のある化合物ターゲット情報 ・組織学的評価の説明 ・ポジティブコントロールであるALK5 阻害剤の評価データ など 完全版資料をご希望の方は、以下よりお問い合わせください。 完全版資料をリクエスト SMCラボラトリーズは、炎症、線維症、腫瘍の動物モデルを用いた薬剤評価試験を提供しているCROで、 UUOモデル試験を含め、1,000件以上の試験実績があります。他のCROと比較しても、豊富な試験実績と幅広い背景データを有しており、世界30か国以上のお客様からご依頼を頂いております。 モデルに関するご質問やどのように研究に活用するかご相談がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
2025.02.07
本記事では、IPFモデル試験におけるPulse oximetry (肺機能)解析を開始しましたので、ご紹介いたします。 弊社は肺線維症治療薬開発のモデル動物として特発性肺線維症(IPF)モデルを提供しており、多くのお客様に有用性を紹介し、ご利用いただいております。 肺モデルに関する当社の強みを以下にてご紹介します。 Pulse oximeterを用いたSpO2解析のご提供:SpO2測定はマウスへのストレスが少ないため、治療期間中に複数回測定を通じたモニタリングに適した評価です。 動物用のマイクロCTを保有しており、肺の線維化評価も可能です。CT解析と組み合わせることで、SpO2では評価できない肺構造の変化(=線維化の程度)も評価可能です。 さらに詳しい情報をご希望の方は、お問い合わせフォームよりお問い合わせください。
2025.02.06
近年、治療薬開発のニーズ、疾患の多様化に伴い、病態モデル樹立から実施するサービスへのご質問が多くございます。 そのため、本日は近年お問い合わせの多いカスタムモデルサービスに関する事例をご紹介致します。 本記事をご覧頂くことで「より幅広い研究の実現」のイメージを持って頂けることと思います。 【CAIA研究のカスタムモデルサービス事例】 〈研究テーマ〉 複数の適応症評価に向けた非臨床試験の実施 【お悩み|課題】 複数の線維化モデルに加えて、関節炎モデルの評価を希望。 それを実施可能な委託先が見つからない。 さらに、今回はターゲットの発現確認が必須であり、その後、薬効評価試験に進めたいというご状況。 【状況】 複数のCROへご相談される中で線維化モデルの評価で圧倒的な経験を持つ企業という点で弊社にご相談頂きました。 しかし、残念ながら弊社では当時提供可能なモデルとして関節炎モデルは存在おりませんでした。 通常ならお断りせざるを得ない状況ですが、わたしたちは研究者の方々によりそうご支援を心情としており、何とかお力添え出来る方法を模索。 【SMCからのご提案】 私たちからのご提案としては、ターゲットの発現確認、並びに病態確立試験成功後に本試験を実施するという段階的な試験をご提案。 また、病態確認のために臨床試験や論文を元にした病理評価の実施後にターゲットの評価、適切な病理評価方法のご提案をさし上げました。 さらに、病態確立試験までのデータの公表にご快諾頂くことで、コストシェアでの試験実施により、通常よりもお求めやすい金額で試験を実施することができました。 【結果】 関節炎モデルに関しては、病態の確認と評価が実施でき、再現性確認の後、提供可能な新規モデルとしてリリースを行うことが実現。 今回は線維化モデルでの評価を検討されており、実績や技術力の高さから追加のご相談を頂き、モデルの樹立試験の実施にも至っております。 委託を決定された理由の一つとして、臨床試験を見据えた評価項目や化合物やそのターゲットに合わせたスコアリングの幅広い提案といったご意見を頂いております。 このように当初は難しいとされたカスタムモデルサービスというクライアント様に寄り添ったご提案・実施を行うことが私達SMCラボラトリーズでは可能です。 今回は関節炎モデルに関して、カスタムモデルサービスにより試験のご提供に至った事例をご紹介致しました。 わたしたちは既存のサービスだけに捉われず、クライアント様の問題解決が医薬品産業への貢献に繋がると考え、事業に取り組んでおります。 創薬研究に関して、お困りや悩まれていることがございましたら、ぜひご相談ください。
2025.02.05
肺線維化モデルを用いた薬効評価試験を考えている場合、画一的な病態モデルの使用ではなく、評価に適した病態誘導モデルを用いることで、化合物の効果を最大限引き出すことが可能です。 本記事ではIPF研究における病態誘導期間と使用するマウス週齢の多様性を分かりやすくご紹介します。 私たちSMCラボラトリーズではマイクロスプレイヤーを用いたモデル作成に高い技術力を持っており、他社様で試験を実施された後、なかなか上手くいかなかったためご依頼いただくケースも多くあり、これまで150試験以上の実施経験があり、その結果を論文でもご報告いただいております。 以下は私たちの過去の経験に伴いIPF研究における病態誘導期間と使用するマウス週齢の多様性を示した表です。 – Young×Standardタイプ: まず肺線維化に対する効果を見たい場合 – Aged×Standardタイプ: 線維化修復能の低いマウスを使用したい場合 – Young×Chronicタイプ: 細胞治療など長期間の投与が必要な場合 私たちはこのように多様性のある研究のサポートを実施しています。 さらに以下では過去にMedicinova社が実施され、発表しているYoung×Standardタイプでの結果をご紹介いたします。 MediciNova, Inc, ICLAF poster, 2014 本化合物は臨床試験の第Ⅱ相試験を実施中の化合物となり、Lung hydroxyprolineやCTを用いた線維化評価も実施されています。 実際の詳しい結果については、MediciNova, Inc社様のページをご確認ください。 https://medicinova.com/clinical-development/core/mn-001-nash/pulmonary-fibrosis/ ご関心のあるモデルのタイプと試験に関するお考えをお教えいただければ、お見積りも可能です。 気になるご提案や費用面は以下よりお問合せください。
2025.02.04
本記事では、IBDモデルにおけるInfliximab (TNF-a antibody)の薬効評価データをご紹介します。 以下のように、Infliximab投与群ではDSS投与群と比較して線維化において優位な改善を示しています。 その他データや詳細についてご興味がございましたら、お問い合わせください。
2025.02.04
本記事では、最新のDSS induced IBD modelの資料に関してご紹介致します。 ダイジェスト版資料は以下からダウンロード可能です。 (This version includes an overview of the model and an approval drug data) フルバージョン資料には以下の内容が含まれています。 ・慢性DSS model資料(ダイジェスト版は急性DSSモデル情報のみ) ・サイトカイン解析データ ・組織評価方法 ・薬効評価データ(Mesalazine, Etrasimod, Infliximab) フルバージョン資料をご希望の方は、是非お問い合わせください。
2025.02.04
本記事ではCOPDモデルの陽性対照として、ロフルミラストを設定しましたのでご紹介いたします。 陽性対照として設定したロフルミラストはPDE-4阻害薬です。 PPE-induced COPDモデルの主要評価項目である肺の組織学的解析によるMean linear interceptは、vehicle群と比較してロフルミラスト投与群で有意に低下し、ロフルミラストによる肺報壁の破壊を保護する作用が確認されました。このロフルミラストの作用は、再現性が確認されております。 ロフルミラストを用いた薬効評価試験のデザイン例は以下の通りです。 薬効評価試験における陽性対照の意義は、既知の有効な治療と同程度の被験物質の有効性を示すこと、及び、陽性対照と直接比較して被験治療の優越性を示すことにより被験治療の有効性を示すことです。つまり、陽性対照を設定することで、被験物質の薬効を陽性対照と比較して評価することが可能です。 このポジティブコントロールを用いて、貴社の被験物質の薬効評価試験を実施するのはいかがでしょうか。 弊社COPDモデルのサービス内容について、さらに詳細にお知りになりたい方は、お気軽にお問い合わせください。
2025.02.03
本記事では、急性肝障害モデルであるThioacetamide (TAA)モデルについてご紹介いたします。 薬効評価試験における主要エンドポイントは、血清ALT値、及び病理組織解析による肝障害評価となります。 以下より評価可能なデータについて確認することが可能です。 本モデルに関してご興味がございましたら、コンタクトフォームよりお問い合わせください。
2025.02.03
本日は、弊社開発のNASH-HCCモデルであるSTAMTMモデルにつきまして、肝細胞ガン(HCC)モデルとしての側面をご紹介させて頂きます。 従来より使用されているHCCモデルと比較しますと、STAMTMには以下のような特徴と利点がございます。 STAMTMモデル: ・HCCが、16週齢から認められ、20週齢では100%の発症が認められます。 ・遺伝子改変を行っておらず、NASHを背景にHCCが自然発症します。そのため、微小環境を含めたガン組織構造の再現が可能となっております。 ・クライアント様のご要望やニーズに沿って、予防試験や治療試験の実施が可能となっております。 上記に加え、STAMTMモデルでは、ヒトのHCCマーカーであるAFPやGlypican-3、Glutamine synthetaseの上昇が認められております。 また弊社には小動物用のCT装置もございますので、病態進行を多角的かつ正確に評価することが可能となっております。 ご質問等ございましたらお気軽にご連絡ください。
2025.02.03
本記事では、抗線維化薬の開発において、広く利用されている線維化モデルに加え、弊社開発のSTAMTMモデルについてご紹介させていただきます。 肝線維化は、慢性肝障害に対する組織再生に伴い、結合組織が過剰に蓄積した状態です。 線維化進行は、肝組織の構造崩壊を引き起こし、最終的には肝不全へと至ります。 原因となり得る要素としては、酸化ストレスや胆汁鬱滞、NASHなど様々です。 そのため、抗線維化薬の開発において、目的に合わせた線維化モデルを用いることが重要となります。 [1] Fujii et al., Med Mol Morphol. 2013 [2] Van et al., Int. J Obes. 2015. [3] Hansen et al., Drug Discov Today. 2017 [4] Liu et al., Am J Physiol Gastrointest Liver Physiol. 2013 [5] Fickert et al., Am J Pathol. 2007 [6] Liedtke et al,. Fibrogenesis…
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