コラムcolumn

SMCラボラトリーズが毎⽉発信している研究コラムをご覧いただけます。

2025.01.29

胆管結紮(BDL)誘発性肝線維症モデルのご紹介

胆汁うっ滞性肝疾患モデルとして広く知られている胆管結紮(BDL)誘発性肝線維症モデルをご紹介致します。   本モデルの病態は、急性肝障害、続いて肝臓の炎症および線維化へと進行していきます。 試験期間が2週間と短期間であることから、肝保護作用や抗炎症作用、抗線維化作用といった様々な治療薬の薬効を短期間で評価することが可能です。 SMCではBDLモデル以外に、STAM™モデルやCCl4、急性肝炎モデルなど様々な肝疾患関連モデル動物をご用意しております。 詳細情報はモデルラインナップにてご参照頂けます。資料のご請求やご質問等ございましたら、お気軽にお問い合わせください。  

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2025.01.29

CCl4モデルのポジティブコントロール

本記事では肝硬変の疾患モデル動物として広く知られているCCl4誘発肝線維症モデルをご紹介致します。   CCl4誘発肝線維症モデルは、肝臓の門脈域周囲に架橋性線維化を形成するモデルです。 弊社STAM™モデル(NASH-HCCモデル)が、軽度の肝線維症を発症する一方で、本モデルは肝硬変様の強い線維症を発症します。   また陽性対照薬としてバルサルタンを設定し、薬効評価試験をご提供しております。 その試験期間は4週間と短期間であることから、線維化に対するin vivoスクリーニング試験にもご活用いただける有用なモデルであると言えます。 SMCではCCl4モデル以外に、STAM™モデルや胆管結紮(BDL)誘発性胆汁うっ滞性肝疾患モデル、急性肝炎モデルなど様々な肝疾患関連モデル動物をご用意しております。 詳細情報はモデルラインナップよりご確認ください。

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2025.01.29

Date update! 慢性腎疾患モデル

本記事では、腎障害の尿マーカーとしてよくお問い合わせ頂く、慢性腎臓病モデルマウスのタンパク尿をご紹介します。 臨床試験ではエンドポイントとして使用されており、非臨床研究でも注目されている重要なマーカーです。   アドリアマイシンモデルの尿中アルブミン/クレアチニン比データ 弊社のアドリアマイシンモデルを用いて経時的なタンパク尿のデータを測定した結果は上記の通りとなります。 組織学的な評価が可能なDay 28において、尿中のアルブミン/クレアチニン比が有意に増加していることが確認できます。   タンパク尿について 慢性腎臓病は腎機能の低下や構造の異常が継続する疾患であり、腎障害マーカーや組織学的な解析により評価が行われます。 その中でも臨床の現場でも一般的に利用されているのがタンパク尿であり、糸球体の損傷に伴う濾過機能の異常によりタンパク尿が認められるようになります。また、タンパク尿の測定については尿中のアルブミン/クレアチニン比の利用が、Kidney Disease Improving Global Outcomes (KDIGO)のガイドラインでも推奨されています。 実際の臨床試験で使用されている項目を評価できることは、病態マウスモデルを選択する上で非常に重要なポイントであると考えています。   現在、慢性腎臓病に対しては病態の進行抑制を目的とした治療が行われているため、この疾患に対する根本的な治療薬の開発が望まれています。 弊社では慢性腎臓病に対する病態モデルマウスを用いて新薬開発に対する薬効評価試験サービスを提供しております。 上記でご紹介したアドリアマイシンモデルを含め、下記4種類のモデルがございます。 – アドリアマイシンモデル:糸球体評価 – アデニンモデル:尿細管・間質評価 – UUOモデル:腎線維化評価 – 葉酸モデル:急性腎障害由来慢性腎疾患評価   上記モデルの特徴や使い分けなどを含め、資料請求やご質問等ございましたらお気軽にご連絡ください。      

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2025.01.29

複数臓器に渡る線維化疾患の薬効評価試験

本記事では、線維化に着目して医薬品開発を行い、弊社でマウスを用いた前臨床試験を実施後に、その研究結果をNature Biotechnology誌に投稿された、Insilico Medicine社様の論文をご紹介致します。 Ren et al., Nat Biotechnol., 2024   こちらの論文ではAIを用いてTRAF2- and NCK-interacting kinase (TNIK) を抗線維化のターゲットと特定し、肺、皮膚、腎臓の線維化モデル動物を用いて前臨床試験を実施し、臨床試験まで進まれた結果が記載されております。 上記の様に複数臓器に渡る線維化に対して、同一化合物がその治療効果を示していることが見られます。   これまでも線維化に関わる治療薬開発において、肝臓、肺、腎臓、腸、皮膚など複数臓器に渡って同一化合物を評価し、その中で特に有望な疾患に対する開発を進められた企業様もいらっしゃいます。   こういったご依頼を頂ける理由としては、弊社が特に炎症・線維化疾患の病態評価に注力して1,000を超える企業様と試験を実施してきたことによる実績と経験によるものと考えております。 前述のように炎症・線維化を中心とした病態評価を多数経験し、関連因子や病態の評価経験が豊富にあることから、開発されている化合物に適切な試験デザインのご提案が可能です。 ぜひコンタクトフォームからお問い合わせください。  

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2025.01.29

慢性腎臓病モデルを使用した論文のご紹介

本記事では弊社クライアント様が慢性腎臓病モデルを用いて発表された論文についてご紹介致します。   上記の論文では弊社の片側尿管閉塞(UUO)モデルを用いた結果を報告しています。 化合物の投与後に組織学的解析、遺伝子発現解析を実施し病態改善を示すと共にメカニズムの解析を実施しています。   UUOモデルについて こちらの論文で使用しているUUOモデルは間質性線維症、尿細管萎縮、炎症細胞浸潤などの病理的特徴を再現性良く示すモデルとなっています。 また、試験期間が2週間と短いことから腎臓の線維化に対する化合物のスクリーニング試験に適したモデルとなっております。 抗線維化効果を示す化合物をお持ちの場合、UUOモデルを用いた試験を検討されてはいかがでしょうか?   UUOモデルについてご興味ある方は下記の紹介ページをご覧ください。 UUOモデルの作製方法や確認できる病態に興味がある方はこちら。 UUOモデルで使用可能なポジティブコントロールについてはこちらの記事をご覧下さい。   さらに詳しい情報が必要な場合は、コンタクトフォームからお問い合わせください。

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2025.01.29

UUOモデルにおけるポジティブコントロールについて

本記事では、弊社片側尿管閉塞(UUO)モデルにおけるポジティブコントロールとしてのALK5 inhibitorについてご紹介させて頂きます。   ALK5 inhibitorは、腎線維化において中心的な役割を担うTGF-beta/ALK5シグナルの阻害効果を持つ化合物になります。 弊社UUOモデルでALK5 inhibitorを用いて、線維化について解析を行った結果は以下の通りです。 ALK5 inhibitorはUUOモデルにおいて腎線維化の有意な減少を示し、この改善効果を再現良く確認しております。   UUOモデルは腎臓での強い線維化と短期間での病態発症を特徴として、腎線維化のスクリーニングに適したモデルとなっております。 また、尿細管の拡張、萎縮など尿細管間質領域の病変も示すため、線維化及び腎臓疾患に対する候補化合物をお持ちでしたら、UUOモデルを用いた試験をご検討してはいかがでしょうか。   またUUOモデル以外にも、アドリアマイシン、アデニン誘導性腎障害モデルなども有しております。 さらに、他の臓器における炎症・線維化モデルも多数ご用意しておりますので、詳しくはお問い合わせください。

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2025.01.29

アデニン誘導性腎障害モデル

本記事では慢性腎疾患(Chronic kidney disease: CKD)モデルの一つとして知られるアデニン誘導性腎障害モデルをご紹介します。   CKDは慢性的な腎臓機能低下や腎障害により引き起こされる進行性の腎臓疾患です。 腎機能の測定には糸球体濾過量をはじめとして、血中クレアチニンや血中尿素窒素が指標として利用されています。 腎機能の継続的な低下により、CKD患者の病態は慢性腎不全に進行後、透析や腎移植を必要とするまでに悪化しますが、現在までにCKDの根本的な治療法はないため、治療薬の開発が望まれています。   弊社のアデニンモデルマウスには以下の様な特徴がございます。 1. 血中クレアチニンや血中尿素窒素を用いて腎機能の評価が可能 2. 尿細管間質障害、線維化などの組織学的な評価が可能 3. リファレンスコントロールとしてTelmisartanを利用した薬効評価試験が実施可能   本モデルでは腎障害後に観察される組織の病態変化だけでなく、血中マーカーを用いて腎機能の評価が可能となります。腎機能は臨床試験でエンドポイントとして使用されており、臨床と同様の解析項目を使用して化合物の薬効評価試験が可能となります。 ご質問等がございましたらお気軽にご連絡ください。

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2025.01.29

アドリアマイシンモデルにおける腎障害バイオマーカーについて

本記事ではアドリアマイシン(ADR)モデルで利用可能なバイオマーカーについてご紹介致します。          Urine NGAL levels in ADR model at Day28 慢性腎疾患(CKD)の診断には一般的にクレアチニンを用いて算出するeGFRが用いられていますが、腎臓への影響が弱い場合、変化が遅い・見られないなどの問題があります。 そのため、腎臓への影響を正確かつ簡便に測定可能なバイオマーカーが求められています。   今回は、腎障害・CKDのバイオマーカーとして注目されている【好中球ゼラチナーゼ結合性リポカリン(NGAL)】をご紹介致します。 NGALは腎障害によって尿中・血中に分泌されるタンパク質で、糸球体硬化症及びCKD患者においてバイオマーカーとして利用可能となっています。また、既存のバイオマーカーとして利用されているタンパク尿や血清クレアチニンの結果よりもCKDの進行と強い相関関係があることが報告されています[Zhang Q., et al, Am J Med Sci., 2018; Bolignano D., et al, Clin J Am Soc Nephrol., 2009]。   弊社のADRモデルで尿中NGALを解析した結果、病態発症28日後においてNGAL濃度の有意な上昇が認められました。 また、リファレンスコントロールであるバルプロ酸(VPA)の投与により有意な減少が認められました。   アドリアマイシンモデルの情報は以下からもご確認できます。   アドリアマイシンモデル

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2025.01.29

アドリアマイシン誘導性腎障害モデル

本記事では慢性腎疾患(Chronic kidney disease: CKD)とアドリアマイシン誘導性腎障害(ADR)モデルについて、ご紹介いたします。   CKDは慢性的な腎臓機能低下や腎障害により引き起こされる進行性の腎臓疾患です。 成人の約10%では腎障害が生じており、CKD患者の約1%は慢性腎不全に進行後、透析や腎移植を必要とするまでに悪化します。 米国では毎年数百万人がCKD関連の合併症により生命が脅かされており、人口の1%未満である上記患者によって年間医療費の6%以上が消費されるとの報告もあります。 現在までにCKDの根本的な治療法はなく、その進行遅延による病態悪化抑制を目的とした治療が行われているため、慢性腎疾患の早期診断、及び治療薬の開発が望まれています。   ADRモデルマウスは慢性腎疾患モデルとして広く使用されているモデルであり、弊社のADRモデルマウスには以下の様な特徴がございます。 糸球体、及び間質尿細管障害、線維化などの組織学的な評価が可能 腎疾患の初期から中期ステージの評価に有用 リファレンスコントロールとしてバルプロ酸(Valproic acid, VPA)*を利用した予防・治療効果の評価試験が実施可能 *: VPAは抗炎症・神経保護効果を示すヒストン脱アセチル化阻害剤であり、抗てんかん薬の一つとして知られています。 本モデルでは腎障害後の早期で観察される尿、組織の病態変化が中心に認められています。 そのため、診断と治療薬開発が期待されているCKDの初期‐中期ステージの解析が可能と考えられます   詳細な資料をご希望の場合は、コンタクトフォームよりお問い合わせください。

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2025.01.28

EtrasimodのIBD modelにおける薬効評価データ公開

本日はInflammatory Bowel Disease (IBD) モデルマウスにおける Etrasimod (VELSIPITY)の薬効評価データをご紹介いたします。   Etrasimod (VELSIPITY, sphingosine 1-phosphate (S1P) receptor modulators)は2023年10月12日にulcerative colitisに対して、経口投与可能な治療薬として承認されました。   IBDモデルマウスに対する薬としては、これまでMesalazineやTacrolimusのデータを公開しておりましたが、今回Etrasimodを用いたデータを取得しましたので、ご紹介します。 本試験ではIBD発症後に見られる腸の線維化を評価しており、Etrasimod投与群で線維化の優位な改善が見られております。   これまで腸の線維化まで評価可能な化合物はありませんでしたが、今後はEtrasimodをコントロールとしてあなたの被験物質を評価することが可能です。IBDモデル自体のデータや更なるEtrasimod投与結果に関しては、お問い合わせください。   弊社ではこれまで1,000以上の試験を実施しており、腸の病態モデルとしては病態期間に応じて炎症、線維化の評価が可能なIBDモデルが圧倒的に使用されております。さらにEtrasimodをコントロールとして追加したこのIBDモデルをあなたの研究に是非ご活用ください。

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