NASHに対する併用療法の評価事例
非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)の病態発症および進行には、慢性的な遊離脂肪酸の過剰のみならず、多因子が関与していることが明らかになっております。
今日において、NASH治療候補薬として作用機序の異なる様々な分子が設計されておりますが、未だその有効性は限られています。
NASHの病態が複雑であることを考慮すると、単剤による治療ではなく、異なる経路を標的とする薬剤を組み合わせた併用療法が、より効果的ではないかと期待されています。
本日は、弊社が開発した世界初のNASHから肝癌を発症する病態モデルマウス-STAM™モデル–において、併用投与の評価事例をご紹介いたします[Jojima T et al., Diabetol Metab Syndr., 2016]。
本論文では、NASHに対するSGLT2阻害剤EmpagliflozinとDPP4阻害剤Linagliptinの単剤および併用投与の効果を検討しております。
下図の通り、STAM™において、併用投与によって相乗効果が生じたことで、単剤投与よりも強い抗線維化作用が認められました。
弊社では、今回ご紹介したケースの他にも、併用投与の評価実績が複数件ございます。
NASHに対する併用療法に関して、ご関心をお持ちでしたら弊社STAM™を用いた試験をご検討いただけますと幸いでございます。
STAM™マウスの利用にご興味ある場合は、お気軽にお問い合わせください。