MASHモデルマウスの臨床相関性
非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)は、世界中で最も一般的な慢性肝疾患の1種です。
現在、NAFLD の世界的な有病率は 30%にまで増加しており、今後も増加していくと予想されています[Younossi Z et al., Hepatology. 2023]。 NAFLDは、NASHを経て、肝硬変や肝ガンなど様々な重篤な疾患に進展する恐れがあり、全世界規模で大きな公衆衛生上の問題となっております。今日に至るまで、NAFLD/NASHの治療薬として多種多様な化合物の開発が行われてきましたが、根本的な治療薬の承認は未だされておりません。治療薬の開発を困難にしているその背景には、ヒト病態を再現した臨床相関性の高い動物モデルが無いことが大きな要因として挙げられます。
弊社STAM™モデルは、病理組織学的にヒトNASHと類似性が高い組織像を呈することから、臨床試験の主要評価項目にも設定されている線維化の程度やNAFLD Activity score で評価することが可能なモデルです。また、これまで600件以上の薬効評価試験を実施し、そのデータを用いて多くの化合物が臨床試験へ進まれております。NASH治療薬開発を目的に臨床試験に進まれている企業様の内、約40%が弊社STAM™モデルをご利用いただいております。その中の35%が、STAM™モデルと臨床試験において、同様の結果が確認されており、本モデルが高い臨床相関性を有することが示唆されております。
本モデルの高い臨床相関性に加え、弊社ではこれまで培ってきたNALFD/NASH領域における高い専門性を用いて、お客様のご要望に沿った最適な薬効評価試験をご提案いたします。本モデルや弊社サービスの詳細につきまして、ご質問等ございましたらお問い合わせください。