LPS誘導性急性肺障害モデルのご紹介
本記事では、COVID-19患者が類似した症状を示す急性呼吸窮迫症候群(ARDS)のモデルである、Liposaccharide誘導性急性肺障害(LPS)モデルをご紹介いたします。
COVID-19患者では急性肺炎や肺線維化などの病態が発生することが報告されております。
急性肺炎は肺障害の初期症状として現れ、進行するとARDSを発症することが知られています。
ARDSは活性化した好中球により肺組織に損傷を生じ、細胞浸潤や浮腫を引き起こすことが確認されております。
LPSモデルはARDSモデルとして広く使用されているモデルです。
弊社のLPSモデルでは好中球有意な炎症細胞の増加やIL-6の上昇といった急性肺炎由来のARDSとの共通点があることから、抗ARDS薬への薬効評価に対し有効なモデルであると考えております。
また、弊社ではBleomycin誘導性肺線維化(BLM-IPF)モデルを有しており、肺障害の中-後期に発生する肺線維化の予防・治療効果の検討に多くのクライアント様にご利用いただいております。
そのため、弊社の肺疾患モデルではLPSモデルで初期、BLM-IPFモデルで中期-後期の肺障害やCOVID-19の症状に対する薬効評価試験が実施可能と考えられます。