DDC誘発性胆汁うっ滞性肝疾患モデルマウスの紹介
本日は、原発性硬化性胆管炎 (PSC)モデルである、3,5-Diethoxycarbonyl-1,4-Dihydrocollidine (DDC)誘発性 胆汁うっ滞性肝疾患モデルマウスをご紹介します。
原発性硬化性胆管炎 (PSC)
PSCは胆管に生じる斑状の炎症、線維化、および狭窄を特徴とする慢性的な胆管障害で、末期まで進行すると肝臓移植が必要とされます。
現状、PSCの治療薬として知られるウルソデオキシコール酸は進行を完全に抑えるほどの効果はなく、PSCの根治療法は開発段階にあります。
DDCモデルについて
DDCモデルの病態は、マウスにDDCを混餌投与することで、胆管周囲の線維化や細胆管反応を誘導します。
本モデルは、米国肝臓学会議 (AASLD)や欧州肝臓研究協会 (EASL)が示すPSCの診断基準の項目に含まれる、血液マーカーのALP値の上昇や、肝組織像における胆管周囲線維化(”onion skin” periductal fibrosis)が観察される、臨床相関性の高いPSCモデルです。
PSCや胆管炎、胆管の線維化に対する薬効評価試験をお考えの場合、本モデルを検討してみてはいかがでしょうか。
モデル情報はモデルラインナップページよりご確認ください。
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