Date update! 慢性腎疾患モデル
本記事では、腎障害の尿マーカーとしてよくお問い合わせ頂く、慢性腎臓病モデルマウスのタンパク尿をご紹介します。
臨床試験ではエンドポイントとして使用されており、非臨床研究でも注目されている重要なマーカーです。
アドリアマイシンモデルの尿中アルブミン/クレアチニン比データ
弊社のアドリアマイシンモデルを用いて経時的なタンパク尿のデータを測定した結果は上記の通りとなります。
組織学的な評価が可能なDay 28において、尿中のアルブミン/クレアチニン比が有意に増加していることが確認できます。
タンパク尿について
慢性腎臓病は腎機能の低下や構造の異常が継続する疾患であり、腎障害マーカーや組織学的な解析により評価が行われます。
その中でも臨床の現場でも一般的に利用されているのがタンパク尿であり、糸球体の損傷に伴う濾過機能の異常によりタンパク尿が認められるようになります。また、タンパク尿の測定については尿中のアルブミン/クレアチニン比の利用が、Kidney Disease Improving Global Outcomes (KDIGO)のガイドラインでも推奨されています。
実際の臨床試験で使用されている項目を評価できることは、病態マウスモデルを選択する上で非常に重要なポイントであると考えています。
現在、慢性腎臓病に対しては病態の進行抑制を目的とした治療が行われているため、この疾患に対する根本的な治療薬の開発が望まれています。
弊社では慢性腎臓病に対する病態モデルマウスを用いて新薬開発に対する薬効評価試験サービスを提供しております。
上記でご紹介したアドリアマイシンモデルを含め、下記4種類のモデルがございます。
– アドリアマイシンモデル:糸球体評価
– アデニンモデル:尿細管・間質評価
– UUOモデル:腎線維化評価
– 葉酸モデル:急性腎障害由来慢性腎疾患評価
上記モデルの特徴や使い分けなどを含め、資料請求やご質問等ございましたらお気軽にご連絡ください。