2025.01.30

肝癌モデルマウスにおける腫瘍血管新生について

本記事では、肝細胞癌を自然発症するSTAM™モデルにおいて、腫瘍血管新生に関するデータをご紹介いたします(Suzuki et al. Transl Oncol. 2021)。

 

腫瘍組織における血管新生は、腫瘍の増殖に必要な酸素と栄養素を確保する上で重要な役割を果たします。

中でも肝細胞癌は、腫瘍組織に発達した血管網を形成する典型的な多血性腫瘍の一種であり、血管新生阻害を介した治療効果が期待されています。

 

本論文において、STAM™モデルに抗癌剤Sorafenibの単剤投与またS-1(Tegafur-gimeracil-oteracil)との併用投与を行ったところ、腫瘍数の減少だけでなく、腫瘍血管新生の指標である微小血管密度(CD31染色)の減少が認められました。

 

LenvatinibやBevacizumab等、現在の肝細胞癌の薬物治療は「腫瘍血管新生」の抑制が着目されています。

もし腫瘍血管新生を標的とする化合物をお持ちでしたら、弊社STAM™モデルを用いた薬効評価試験をご検討いただけますと幸いでございます。

 

弊社ではSTAM™モデルを始め、炎症/線維化/癌に関連した様々な病態モデルマウスを取り揃え、薬効評価試験サービスを提供しております。

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