強皮症および肺線維症同時発症モデルのご案内
本記事では、弊社で既にご提供している全身性強皮症のモデルを改良した、
より臨床相関性の高い皮膚と肺で同時に線維化を発症するモデルのSSc-ILDのモデルを紹介いたします。
全身性強皮症は、皮膚だけではなく心臓、肺、腎臓などの全身の組織に線維化が起こる進行性の希少疾患です。
特に肺疾患は合併症の中でも発症率が高く、全身性強皮症患者の主要な死因として間質性肺炎が報告されております。
全身性強皮症の動物モデルでは、ブレオマイシン皮下投与による皮膚線維化誘導モデルが一般的であり、弊社でも以前からご提供しておりました。
より臨床相関性の高いモデルをご提供するために弊社では、昨年モデル作製条件の再検討を行い、皮膚および肺の線維化を同時に引き起こすモデルとしてリニューアル致しました。
本モデルは、強皮症において代表的な病態である皮膚の真皮長肥厚や肺の線維化が確認されております。
現在、全身性強皮症に対する根治療法はなく、皮膚や肺の各症状への対症療法のみです。
改良した本モデルを用いて、全身性強皮症の皮膚と肺の症状を同時に対象とする薬効評価試験を実施するのはいかがでしょうか。
こちらのモデルに関する資料の送付依頼やご質問に関しましては、お問い合わせください。