2025.01.29

アデニン誘導性腎障害モデル

本記事では慢性腎疾患(Chronic kidney disease: CKD)モデルの一つとして知られるアデニン誘導性腎障害モデルをご紹介します。

 

CKDは慢性的な腎臓機能低下や腎障害により引き起こされる進行性の腎臓疾患です。

腎機能の測定には糸球体濾過量をはじめとして、血中クレアチニンや血中尿素窒素が指標として利用されています。

腎機能の継続的な低下により、CKD患者の病態は慢性腎不全に進行後、透析や腎移植を必要とするまでに悪化しますが、現在までにCKDの根本的な治療法はないため、治療薬の開発が望まれています。

 

弊社のアデニンモデルマウスには以下の様な特徴がございます。

1. 血中クレアチニンや血中尿素窒素を用いて腎機能の評価が可能

2. 尿細管間質障害、線維化などの組織学的な評価が可能

3. リファレンスコントロールとしてTelmisartanを利用した薬効評価試験が実施可能

 

本モデルでは腎障害後に観察される組織の病態変化だけでなく、血中マーカーを用いて腎機能の評価が可能となります。腎機能は臨床試験でエンドポイントとして使用されており、臨床と同様の解析項目を使用して化合物の薬効評価試験が可能となります。

ご質問等がございましたらお気軽にご連絡ください。