SMCラボラトリーズからのお知らせや新着情報を発信します。
1月25日 (木) 9:30 ~ 10:00 AM (JST)に当社のマンスリーウェビナーを開催いたします。 今回のウェビナーでは、当社オリジナルのMASH-HCCモデル「STAM™マウス」の薬効評価試験例として、GLP-1をターゲットとした試験例をご紹介いたします。 ご関心やご質問等ございましたら、お気軽にお問い合わせください。 ウェビナーへのご参加はこちら ► 【 Link 】 【 概 要 】 ウェビナータイトル:MASH-Liver cancer model mouse_Pharmacology study for MASH/fibrosis targeting GLP-1 当社は、MASH、炎症、線維化、代謝、がん免疫に関する技術・ノウハウを活用した薬理試験を受託する非臨床コンサルティング型CROです。独自に開発したMASH-肝癌モデルであるSTAM™マウスを用いた非臨床試験において、これまでに800種類以上の化合物(15以上のMOAカテゴリーと270以上の標的分子)の脂肪症、MASH、線維症、肝癌に対する有効性を評価してきました。本ウェビナーでは、STAM™マウスを用いた薬理学的研究の一例として、GLP-1をターゲットとした薬効評価例をご紹介いたします。 開催日時:2024年1月25日 (木)、9:30 – 10:00 (日本時間) Agenda: ● 当社紹介 ● MASH-HCCモデルのご紹介 ● GLP-1を標的とした薬効評価例 - GLP-1アナログ - DDP-4阻害剤 - GPR119受容体作動薬
本日は、2022年5月Biomedicines誌にてベルギーのMRM Health社の研究チームにより発表されたSTAMマウスを用いた9種類の腸内常在菌からなる細菌コンソーシアムの薬効評価試験の実証例について、ご紹介をいたします。 Title: A Nine-Strain Bacterial Consortium Improves Portal Hypertension and Insulin Signaling and Delays NAFLD Progression In Vivo – PubMed (nih.gov) (Pinheiro I et al., Biomedicines, 10, 1191, 2022) PMID: 35625927 STAMマウスを用いて、9種類の腸内常在菌を5週齢から9週齢の4週間強制経口投与を実施することで、NAFLD Activity scoreおよび血清CK-18値の減少、肝線維化の進展抑制することを報告しております。本報告は、腸内常在菌であるFaecalibacterium prausnitzii, Butyricicocccus pullicaecorum, Roseburia inulinivorans, Anaerostipes caccae, Roseburia inulinivorans, Akkermansia muciniphila, Phocaeicola vulgatus, Veillonella parvula, Blautia obeumによるNAFLD Activity…
本日は、線維化をターゲットにした治療法の重要性について、ご紹介いたします。 線維化は、慢性的な組織障害を原因とする創傷治癒プロセスの破綻により、組織に過剰なコラーゲン沈着が引き起こり、瘢痕と組織の硬化といった組織の正常な構造が損なわれる現象です。 その原因としては、生体外異物や機械的ストレスなどによる慢性炎症や過剰な炎症等が挙げられます。 組織の線維化が進行すると最終的に臓器不全となり、死に至ることがあります。 先進国における全死亡者の45%近くは、何らかの線維化疾患に起因していると報告されております (TA Wynn, J Pathol. 2008)。 線維化が死因に繋がる例として、肝ガンの原因にはNASHや肝硬変などの線維化が関与していること (Anstee et al., Nat Rev Gastroenterol Hepatol. 2019)、呼吸器不全には感染症や喫煙から特発性肺線維症などの線維化が関与していること (Collard et al., Am J Respir Crit Care Med . 2016)などが挙げられます。 これらのことから、線維化の治療は多くの人の命を救うことに繋がると考えられ、また、残りの55%の死因にも、特に炎症が関与していれば線維化も関与している可能性があり、線維化が関与した疾患はまだ増える可能性もあります。 以上のことから、線維化にフォーカスした治療法の確立は多くの疾患の解決につながるため、非常に関心度の高い疾患領域と言えます。 1つでも多くの新薬が上市されるよう、当社は炎症および線維化を得意とする知識と技術による非臨床の薬効評価サービスを提供してまいります。 当社オリジナルのNASHモデル”STAM™マウス“をはじめ、さまざまな炎症・線維化モデルマウスを扱っております。 当社サービスについてご質問やご相談等ございましたら、お気軽にお問い合わせください。
本日は、皮膚と肺の線維化が同時に進行する、臨床相関性の高い線維化モデルをご紹介します。 全身性強皮症は、皮膚だけでなく、心臓、肺、腎臓など全身の組織に線維化が起こる進行性の希少疾患です。特に線維化を伴う肺疾患は発症率の高い合併症であり、間質性肺炎は全身性強皮症の患者さんの主な死因として報告されています。 全身性強皮症の動物モデルは、ブレオマイシンの皮下投与による皮膚線維化の誘導が一般的です。 当社では、より臨床的な相関性の高いモデルを提供するために、条件検討を重ね、皮膚と肺の線維化を同時に誘導するSSc-ILDモデルも取り扱っております。SSc-ILDモデルでは、強皮症の典型的な病態である皮膚の肥厚と肺の線維化の両方が誘導されます。 現在、全身性強皮症に対する根治的な治療法はなく、皮膚や肺の症状に対する対症療法のみとなっています。そこで、全身性強皮症の皮膚症状と肺症状の両方を同時に治療する薬剤候補の有効性を評価したいお客様に、このSSc-ILDモデルを推奨しています。 SSc-ILDモデルについてご質問・ご相談がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
当社の非アルコール性脂肪肝炎 (NASH)モデル「STAM™マウス」を用いた、細胞治療によるNASH治療効果に関する薬効評価試験例をご紹介いたします。 Title: Human Allogeneic Liver-Derived Progenitor Cells Significantly Improve NAFLD Activity Score and Fibrosis in Late-Stage NASH Animal Model ( Najimi et al., Cells. 2022 ) Article Link ► [DOI: 10.3390/cells11182854] 本研究において、当社はNASHの初期または後期フェーズのSTAM™マウスにHALPCsを移植し、NAFLD Activity Scoreやシリウスレッド染色による線維化面積の評価を実施いたしました。また、シクロスポリンの投与により免疫抑制をいたしました。 その結果、HALPCsの移植により、主に肝臓の炎症と肝細胞のBallooningを抑制することでNAFLD activity scoreを有意に低下させ、また肝周囲の線維化を約30%減少させることが確認され、NASH治療効果が示されました。 本研究のように、間葉系幹細胞(MSCs)をはじめとする幹細胞を用いた、NASHに対する薬効評価研究や基礎研究にSTAM™マウスを用いることが可能です。 当社STAM™マウスにご関心やご質問等ございましたら、お気軽にお問い合わせください。
当社クライアントのMarshall University (WV)が、STAM™マウスを用いた薬効評価試験の結果をCells誌に発表いたしました。 Title: Normalization of the ATP1A1 Signalosome Rescinds Epigenetic Modifications and Induces Cell Autophagy in Hepatocellular Carcinoma (Rajan PK et al., Cells. 2023) Article Link ► [DOI: 10.3390/cells12192367] 本研究にて用いられたSTAM™マウスは、非アルコール性脂肪肝炎から肝がんを発症する病態モデルです。 当社は、肝がんフェーズのSTAM™マウスにATP1A1/Src signalosomeの阻害剤であるpNaKtideをi.p.投与し、肝臓サンプルを採材しました。 著者らはこれらのSTAM™マウスの肝臓サンプルを用いて、エピジェネティック修飾があるかヒストンのアセチル化とメチル化について解析しました。通常マウスと比較してSTAM™-HCCマウスの肝臓ではエピジェネティック修飾 (H3K9acおよびH3K9me3)の頻度が上昇しましたが、pNaKtideの投与により減少しました (文献中のFig. 4)。 また、pNaKtideは肝がんに対する抗がん作用を示すことが、同様の試験を実施した先行研究により明らかになっております (Udoh US et al., Int J Mol Sci. 2022 | DOI: 10.3390/ijms23137359)。 本発表で示されているように、肝がんフェーズのSTAM™マウスの肝臓ではエピジェネティック修飾が起こります。 エピジェネティック修飾に着目した抗がん剤の開発をはじめとした創薬研究、基礎研究にSTAM™マウスを用いることが可能です。 …
11月15日は世界COPDデーです。COPD (慢性閉塞性肺疾患)に関する知識を深めませんか? 世界COPDデーについて 世界中でCOPDに対する認識を高め、知識を共有し、負担を軽減する方法を議論することを目的として、COPDの啓発と予防・治療を進める世界的組織、GOLD(Global Initiative for Chronic Obstructive Lung Disease)に定められました。毎年11月の第3水曜日を世界COPDデーとし、世界各国でさまざまなCOPDの啓発イベントが実施されます。 COPD (chronic obstructive pulmonary diseas, 慢性閉塞性肺疾患)について COPDとは慢性気管支炎や肺気腫を合わせた疾患の総称です。主な原因はたばこの煙に含まれる有害物質が肺内に流入することです。有害物質が気管支や肺胞で炎症を起こし、やがて肺胞が破壊され、肺本来の弾力性が失われて空気がうまく吐き出せなくなるため肺機能が低下します。さらに悪化するとせき・たん・息切れが強くなり、QOLの低下を招きます。現在の治療法は、薬物療法や運動療法などの総合的な治療(呼吸リハビリテーション)によるもので、症状を和らげ、病気の進行を抑制することです。したがって、壊れた肺胞や気管支の炎症を治し、呼吸機能を回復させる治療薬の開発が急務です。 より詳細な情報は、日本呼吸器学会 (https://www.jrs.or.jp/citizen/disease/b/b-01.html)や、GLOD日本委員会 (http://www.gold-jac.jp/)のHPをご覧ください。 当社ではCOPDの前臨床モデルであるブタ膵臓エラスターゼ (PPE)誘発性肺気腫モデルマウスを扱っております。本モデルではPPEを気管支内投与して21日目までに肺胞壁の破壊が認められます。組織学的解析によるmean linear interceptの算出やBALF中の炎症細胞数のカウント、炎症性サイトカインの解析などにより、被験物質の薬効を評価することが可能です。 当社モデルにご関心やご質問等ございましたら、お気軽にお問い合わせください。
当社クライアントのAprilBio Co., Ltd. (韓国)が、当社DDC誘発性原発性硬化性胆管炎 (PSC)マウスモデルを用いたIL-18 inhibitorの前臨床試験の結果をBiomed Pharmacother.誌に発表いたしました。 Title: Disruption of IL-18 signaling via engineered IL-18BP biologics alleviates experimental cholestatic liver disease (Kim DH et al., Biomed Pharmacother. 2023) Article Link ► [Read Article] 本研究では、当社はDDCモデルマウスを用いて、IL-18 inhibitorを投与し、血中ALP, ALT, AST値の測定や、肝臓の病理学的解析にてHE染色による胆管周囲の炎症細胞の浸潤と反応性胆管細胞の増殖の観察、シリウスレッド染色による胆管周囲の線維化レベルの解析、免疫染色法によるCK19 陽性エリアの測定などを実施いたしました。 その他、本モデルについては血中総ビリルビン値や、肝臓ヒドロキシプロリン量の測定や各種mRNA発現解析や免疫染色法などを実施することが可能です。 当社では胆管炎モデルとしてDDCモデルの他に、胆管結紮誘発性胆汁うっ滞性肝疾患モデルのBDLモデルも扱っております。 これらのモデルで、胆管炎をはじめ肝臓の炎症や線維化、肝保護作用などに対する治療薬候補の薬効を評価することが可能です。 当社モデルにご関心やご質問等ございましたら、お気軽にお問い合わせください。
当社は、2023年11月10~14日にボストン (MA)で開催されます American Association for the Study of Liver Diseases (AASLD) The Liver Meeting にてSTAM™マウスに関する研究発表を行います。 本発表に関するアブストラクトがHepatology誌 (October 2023 – Volume 78 – Abstracts Supplement S1)に公表されましたのでご紹介します。 2348-C | MOLECULAR PATHOGENESIS OF NASH THROUGH THE DYSREGULATION OF METABOLIC ORGAN NETWORK IN THE NASH DERIVED HCC MODEL MOUSE TREATED WITH STREPTOZOTOCIN-HIGH FAT DIET アブストラクトはこちら ▶▶▶…
当社は、2023年11月2日(木)~ 5日(日)で開催されます 「2023年度日本消化器関連学会(JDDW 2023)」 に出展いたします。 JDDW 2023では、第65回日本消化器病学会大会、第106回日本消化器内視鏡学会総会、第27回日本肝臓学会大会、第21回日本消化器外科学会大会、第61回日本消化器がん検診学会大会が神戸コンベンションセンターにて開催されます。 当社は医療品・医療機器展示会にて出展し、STAM™マウスをはじめ、肝疾患領域を中心に、様々な病態モデルマウスのラインナップや病理組織学的解析サービス等、ご紹介いたします。 ご来場の際には、ぜひ当社ブース 【第15会場(神戸国際展示場1号館1F)、33番ブース】 にお立ち寄りください。 創薬における非臨床研究のご相談をお待ちしております。 ■2023年度 日本消化器関連学会(JDDW 2023)について 【会期】 2023年11月2日(水)~5日(日)、 10:00~17:00 【場所】 神戸コンベンションセンター 【アクセス】 https://www.jddw.jp/jddw2023/floor/index.html 【URL】 https://www.jddw.jp/jddw2023/index.html 【ブース番号】 第15会場(神戸国際展示場1号館1F)| ブースNo. 33 【サービス内容】 非臨床CRO [薬効評価試験・病理組織解析]