SMCラボラトリーズからのお知らせや新着情報を発信します。
当社は、2023年11月10~14日にボストン (MA)で開催されます American Association for the Study of Liver Diseases (AASLD) The Liver Meeting にてSTAM™マウスに関する研究発表を行います。 本発表に関するアブストラクトがHepatology誌 (October 2023 – Volume 78 – Abstracts Supplement S1)に公表されましたのでご紹介します。 2348-C | MOLECULAR PATHOGENESIS OF NASH THROUGH THE DYSREGULATION OF METABOLIC ORGAN NETWORK IN THE NASH DERIVED HCC MODEL MOUSE TREATED WITH STREPTOZOTOCIN-HIGH FAT DIET アブストラクトはこちら ▶▶▶…
当社は、2023年11月2日(木)~ 5日(日)で開催されます 「2023年度日本消化器関連学会(JDDW 2023)」 に出展いたします。 JDDW 2023では、第65回日本消化器病学会大会、第106回日本消化器内視鏡学会総会、第27回日本肝臓学会大会、第21回日本消化器外科学会大会、第61回日本消化器がん検診学会大会が神戸コンベンションセンターにて開催されます。 当社は医療品・医療機器展示会にて出展し、STAM™マウスをはじめ、肝疾患領域を中心に、様々な病態モデルマウスのラインナップや病理組織学的解析サービス等、ご紹介いたします。 ご来場の際には、ぜひ当社ブース 【第15会場(神戸国際展示場1号館1F)、33番ブース】 にお立ち寄りください。 創薬における非臨床研究のご相談をお待ちしております。 ■2023年度 日本消化器関連学会(JDDW 2023)について 【会期】 2023年11月2日(水)~5日(日)、 10:00~17:00 【場所】 神戸コンベンションセンター 【アクセス】 https://www.jddw.jp/jddw2023/floor/index.html 【URL】 https://www.jddw.jp/jddw2023/index.html 【ブース番号】 第15会場(神戸国際展示場1号館1F)| ブースNo. 33 【サービス内容】 非臨床CRO [薬効評価試験・病理組織解析]
Galectin Therapeutics社 (GA)は、2023年10月3日、NASH肝硬変を対象としたBelapectinのアダプティブシームレスデザインのPhase 2b/3試験において、第4回データおよび安全性モニタリング委員会より良好な結果が得られたと公表しました。 詳細は、下記のURLをご覧ください。 Galectin Therapeutics Reports the Positive Outcome of the Fourth Data and Safety Monitoring Board Meeting for NAVIGATE, its Seamless, Adaptive Phase 2b/3 Study of Belapectin in Patients with Portal Hypertension Caused by Non-Alcoholic SteatoHepatitis Live Cirrhosis ► https://investor.galectintherapeutics.com/news-releases/news-release-details/galectin-therapeutics-reports-positive-outcome-fourth-data-and BelapectinはGalectin-3 inhibitorであり、非臨床試験でSTAM™マウスにおいてNASH/MASHおよび線維化を改善したことをPLoS One誌で報告しております。詳細は下記URLより論文をご覧ください。 Therapy of Experimental NASH…
Dong-A ST Co., Ltd. (KOR)はGRP119 agonistであるDA-1241がNASHの治療効果を示すことをSTAM™マウスをはじめとするin vivoモデルを用いた研究で明らかにし、論文発表しました。 Title: GPR119 activation by DA-1241 alleviates hepatic and systemic inflammation in MASH mice through inhibition of NFκB signaling (Lee SH et al., Biomed Pharmacother., 2023) Article Link ► [Read Article] NASH病態が進行したSTAM™マウス (8-12週齢)に、GRP119 agonistであるDA-1241を投与したグループでは、 Vehicleを投与したグループと比較して、①NAFLD activity scoreが顕著に低値を示し、②肝臓の線維化面積が減少傾向を示しました。 GPR119(G-protein coupled receptor 119)は消化管や肝臓、膵臓に発現しており、細胞内のcAMP濃度を上昇させることでGLP-1の分泌やグルコース応答性のインスリン分泌を促進します。GPR119に対するアゴニストは次世代の抗糖尿病薬として、そしてNASH薬としてこれまでに多くの製薬企業で研究開発が進められてきましたが、NASH薬としての開発はいまだ果たせていません。 これまでに、DA-1241は高血糖状態や脂質異常症を改善することを非臨床試験で明らかになっており、それら代謝異常を併発することの多いNASHにも治療効果を発揮することが期待されています。さらに、本論文では、DA-1241がGPR119依存的に肝細胞やマクロファージのNF-κBの転写を阻害することで抗炎症作用を示すことも明らかになり、NASHに対してマルチに治療効果を発揮することが示唆されました。 本化合物のように、代謝異常や炎症を抑制するなどの多機能的な薬理作用は、それら複数の病態背景をもつNASHに対する治療戦略として非常に重要であるといえます。 GPRが関与した代謝疾患に着目している研究プロジェクトや、炎症・線維化・代謝異常などに作用する化合物をお持ちの方は、STAM™マウスを用いたin vivo試験を検討してみてはいかがでしょうか。…
米国FDAが89bio, Inc.のPegozaferminを非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)の画期的治療薬指定 (Breakthrough Therapy Designation: BTD)として承認したことが発表されました。 画期的治療薬指定 (BTD)は、まだ治療方法が存在しない重病または致死的な病気の治療に有望であると米国FDAに認められた新薬候補に対して、その開発と審査時間を短縮させるためのものです。 今回、PegozaferminはNASHに対するENLIVEN第2b相試験の結果によりBTDとして認められたため、これからの第3相試験の実施やNASH治療薬として上市するまでの開発スピードが加速できる可能性があります。 また、PegozaferminはSTAM™マウスのNASH-HCCに対する抗がん作用も示されており、NASHを軸とした脂肪肝疾患に対する包括的で画期的な治療薬に成り得る可能性も示唆されております。 今後の89bioのPegozaferminの開発に更なる発展が期待されます! ■89bioのプレスリリースはこちら 89bio Announces U.S. FDA has Granted Breakthrough Therapy Designation for Pegozafermin in Nonalcoholic Steatohepatitis (NASH) URL►https://ir.89bio.com/news-releases/news-release-details/89bio-announces-us-fda-has-granted-breakthrough-therapy ■Pegozafermin のSTAM™マウスのNASH-HCCに対する抗がん作用については、こちら 本記事やSTAM™マウス、当社サービスに関するご意見・ご質問などはお気軽にお問い合わせください。
当社は、2023年10月11日(水)~13日(金)で開催されます 「BioJapan 2023」 に参加いたします。 本イベントは展示・セミナー・パートナリングで構成されるアジア最大級のパートナリングイベントであり、現地の展示ブースにて対面し、商談が可能です。 ご来場の際には、ぜひ当社ブース 【C-11】 にお立ち寄りください。創薬における非臨床試験のご相談をお待ちしております。 また、イベントのパートナリングシステムやZoomを用いたWeb会議による商談の実施も可能ですので、当社のサービスやSTAMTMマウスにご興味・ご関心がございましたら、お気軽にお問い合わせください。 ■イベントについて 【会期】 2023年10月11日(水)~13日(金)、 10:00~17:00 【場所】 パシフィコ横浜 (展示ホール、アネックスホール、ノース) 【アクセス】 https://jcd-expo.jp/ja/access-hotels.html 【主催】 BioJapan組織委員会 ㈱ JTBコミュニケーションデザイン 【URL】 https://jcd-expo.jp/ja/ 【ブース番号】 C-11 【サービス内容】 非臨床CRO [薬効評価試験・病理組織解析]
2023年9月19日(火)~20日(水)で開催されます 「BioPharma America」 のデジタルパートナリングイベントに参加いたします。 partneringONE® platformにてオンラインによる商談の実施が可能ですので、当社のサービスやSTAMTMマウスにご興味・ご関心がございましたら、お気軽にお問い合わせください。 ■BioPharm America | Digital Partnering 【会期】 2023年9月19日(火)~20日(水) 【場所】 オンライン 【ウェブサイト】 https://informaconnect.com/biopharm-america/ 【主催】 EBD Group
急性肝不全(ALF)の死亡率は約40%と高く、その原因はウイルス感染(A型肝炎、B型肝炎、E型肝炎)、アセトアミノフェン(パラセタモール)等による薬物性肝障害、自己免疫性肝炎など様々な肝障害により誘発されます。肝細胞の壊死や炎症による損傷から、肝機能が大幅に低下し、命にかかわる重篤な症状を示します。 当社では、急性肝障害および肝再生のメカニズムに関する研究、および薬効評価試験に広く使用可能なモデルラインナップを展開しております。 CCl4誘導性急性肝不全モデル代謝性障害や炎症などの肝障害および肝再生メカニズムの研究、薬効評価に広く利用されています。代謝産物として反応性の高いラジカル種が生成し、脂質過酸化や細胞膜障害を介した肝細胞壊死を引き起こします。 Concanavalin A (ConA) 誘導性自己免疫性肝炎モデル自己免疫性肝炎のモデルとして利用されています。様々な糖タンパク質と結合しT細胞を活性化、結果として劇症肝炎や肝細胞壊死、肝不全などを引き起こします。 Thioacetamide (TAA) 薬物性肝障害モデル肝障害モデルとして利用されている古典的なモデルの一種です。肝臓で生じた代謝産物が、脂質やタンパク質に結合し、酸化ストレスや肝小葉中心域の壊死を引き起こします。 Acetaminophen (APAP) 薬物性肝障害モデルAPAP過剰摂取による副作用の肝障害モデルとして利用されています。過剰量のAPAPは、肝臓の薬物代謝過程で生じる非常に毒性の強い代謝中間体が増加し、肝細胞の壊死を引き起こします。 LPS/D-GalN誘導性劇症肝炎モデル リポ多糖(LPS)とD-ガラクトサミン(D-galN)の共投与により、短期間で肝障害が誘導される劇症肝炎モデルです。肝臓への免疫細胞浸潤により、肝細胞のアポトーシスや強い炎症が確認できます。 私たちは常に、お客様のご要望やニーズに合わせて、各研究をカスタマイズさせていただいております。私たちの長年の経験、そして炎症と線維化の領域における専門知識を活かして、お客様の研究をお手伝いできれば幸いです。 私たちのサービスやモデルラインナップに関する、詳細な情報につきましては、遠慮なくお問い合わせください。
非アルコール脂肪肝炎 (NASH)が乾癬の発症や悪化を促進する可能性を、STAM™マウスを用いた研究で明らかにしました。 本研究は、川崎医科大学と弊社により、Frontiers in Immunology誌にて共同発表したものです。 Title: Co-occurrence of non-alcoholic steatohepatitis exacerbates psoriasis associated with decreased adiponectin expression in a murine model (Takezaki D et al., Front. Immunol., 2023) Article Link ► [Read Article] NASH病態が進行したSTAM™マウスに、乾癬病態を誘導するイミキモド (IMQ)を処理したSTAM™+IMQマウスでは、 ■通常マウスやSTAM™マウス、IMQマウスと比較して、表皮の肥厚や、血中IL-17濃度およびTNF-α濃度が顕著に増加しました ■通常マウスやIMQマウスと比較して、血中アディポネクチン量が顕著に低下しました 本研究により、NASHが乾癬を悪化させることが示唆され、アディポネクチンがNASHおよび乾癬を合併した場合の治療ターゲットとなる可能性が示されました。詳細につきましては、本論文をご覧ください。 これまでに、乾癬は非アルコール性脂肪肝疾患 (NAFLD)の合併症の一つであり、通常の乾癬患者よりもNAFLDを併発した患者では乾癬が重症化することが知られております。また、乾癬患者は健常者と比較してNAFLDの発症率が高いことも示されております。しかしながら、両疾患の根本的な因果関係は明らかになっておりませんでした。 本研究成果は、NAFLDと乾癬の因果関係の一端を示し、またSTAM™マウスがNASH基盤とした基礎研究および薬効評価試験に有用であることを示しております。 本研究の様に、NASH/NAFLD関連の研究のプロジェクトをお持ちの方は、STAM™マウスを用いたin vivo試験を検討してみてはいかがでしょうか。 ご関心やご質問等ございましたら、お気軽にお問い合わせください。
当社のマンスリーウェビナーを、8月18日 (金) 9:30 ~ 10:00 AM (JST)に開催いたします。 今回のウェビナーでは、非アルコール性脂肪肝疾患 (NAFLD)/非アルコール性脂肪肝炎 (NASH)の定義、名称、診断方法およびNAFLD/NASHモデルマウスの再定義について言及いたします。 ご関心やご質問等ございましたら、お気軽にお問い合わせください。 ウェビナーへのご参加はこちら ► 【 Link 】 概 要 ウェビナータイトル:New NAFLD nomenclature ~Redefining the NAFLD/NASH mouse model~ 米国肝臓病学会(AASLD)、欧州肝臓学会(EASL)、Asociacion Latinoamericana para el Estudio del Higado(ALEH)と共同で2023年6月、Journal of Hepatology誌にてNAFLD/NASHの疾患定義、命名法、診断法に関する声明が発表されました。これまでは、NAFLD/NASHという病名が用いられてきましたが、病因や症状を正確に表現するために、metabolic dysfunction-associated steatotic liver disease (MASLD) / metabolic dysfunction-associated steatohepatitis (MASH)という病名に変更されます。これに伴い、従来NAFLD/NASHマウスモデルとして扱われていたモデルを、臨床的定義に従って再定義する必要があり、本ウェビナーで紹介いたします。 開催日:2023年8月18日 (金) 時間:9:30 – 10:00 (日本時間)…