SMCラボラトリーズからのお知らせや新着情報を発信します。
当社NASHモデル(STAMTM)のNASHマーカーについて、紹介します。 NASHの診断において、肝細胞の風船様腫大は単純性脂肪肝とNASHを区別するために重要な所見です。 風船様腫大を同定する上で有効とされている非侵襲性マーカーの1つにCK-18(サイトケラチン18)があります。CK-18はAASLDのFDAのワークショップでearly phaseのNASHマーカーとして推奨されており、これまでの臨床試験でも、病理との関連性が報告されています[Arun J. S, et al., Hepatology, 2015]。 STAMTMのCK-18 – 初期NASHを表す6週齢以降から上昇する – 病態の進行(単純性脂肪肝からNASH、線維症に至るまで)に伴い段階的に上昇する – ヒトのNASH患者と同程度の上昇を示す[Ariel E. Feldstein et al., Hepatology, 2009]
当社クライアントがbioRxivに投稿された論文について紹介します。 こちらの論文では、黒酵母菌Aureobasidium pullulansのAFO-202株およびN-163株由来の、2種類のβ‐グルカンの単独または併用摂取が、NASHモデルマウスのNASH病態の進行にどのように影響するかが評価されています。 2種類のβ-グルカンについて、AFO-202株由来は脂肪肝および肝細胞のballooning形成、N-163株由来は炎症と線維化を抑制することが示されました。 また、これら2種類のβ-グルカンの併用摂取でも単独摂取と同様な効果を得られることがわかり、NASH治療に有用な食品成分であることが示されました。 STAM™モデルを用いて、お持ちの化合物の効果を単独、併用療法で試してみませんか? これまでの経験を用いて試験をご提案することも可能です。
胆汁うっ滞性肝疾患のモデルとして知られており、新しく当社モデルとしてサービスの提供を開始した、3,5-diethoxycarbonyl-1,4-dihydrocollidine (DDC) 誘導性肝障害モデル*について紹介します。 DDC誘導性肝障害モデルを用いることで、以下の様に胆管炎と肝線維化を評価することが可能となります。 肝臓に対する病態モデルマウスとして、上記のDDC誘導性肝障害モデルだけでなく、Concanavalin AやD-gal/LPS誘導性の急性肝炎モデル、またNASHモデルマウスなどもあります。 詳細についてはこちらからもご確認頂けます。 * -DDCモデルマウスの特徴について 胆管へのプロトポルフィリン蓄積に続く、硬化性胆管炎と胆管型肝線維症が誘発可能 外科モデルであるBDLモデルと比較して高い生存率を示し、再現性が高い ヒト胆汁うっ滞性疾患の主な組織病理学的特徴を再現可能
2022年5月11日(水)~13日(金)で開催されます「BIO KOREA 2022 International Convention」にオンラインにて参加します。 同イベントは、ビジネスフォーラム、展示会等で構成されるアジア最大規模のビジネスパートナリングイベントの一つであり、現地での展示会に加え、Zoom等を用いた1対1のオンライン商談も開催される予定です。 商談等の希望がございましたら、お気軽にご連絡ください。
当社慢性腎臓病モデルを用いて発表された論文について紹介します。 上記の論文では当社の片側尿管閉塞(UUO)モデルを用いた結果を報告しています。 化合物の投与後に組織学的解析、遺伝子発現解析を実施し病態改善を示すと共にメカニズムの解析を実施しています。 UUOモデルについて こちらの論文で使用しているUUOモデルは間質性線維症、尿細管萎縮、炎症細胞浸潤などの病理的特徴を再現性良く示すモデルとなっています。 また、試験期間が2週間と短いことから腎臓の線維化に対する化合物のスクリーニング試験に適したモデルとなっております。 抗線維化効果を示す化合物をお持ちの場合、UUOモデルを用いた試験を検討されてはいかがでしょうか? UUOモデルの作成方法や確認できる病態に興味がある方はこちら。
疾患や病態の理解に伴う新しい概念である「代謝異常関連脂肪性肝疾患」について紹介します。 この疾患概念については、2020年のJournal of Hepatology誌にて合意声明が掲載されています。 上記論文の詳細をご覧になる場合はこちらをご確認ください。 非アルコール性脂肪性肝疾患から代謝異常関連脂肪性肝疾患へ 以前もご紹介させて頂いたように、生活習慣変化に伴い、糖尿病や肥満を示す人口が多くなり、既存の患者数と共に潜在患者の多さから非アルコール性脂肪性肝疾患が注目をされています。 非アルコール性脂肪性肝疾患という疾患の理解が進むにつれ、当時の診断基準の定義だけでは患者の実態に合わない例が認められるようになってきました。その現状に対し代謝異常関連脂肪性肝疾患という概念が示され、今後も非アルコール性脂肪性肝疾患自体は存在し続けるものの、疾患を一括りにするのではなく、原因や病態を細分化して薬の開発を行っていく必要性が加速していくと考えられます。 当社では既に代謝異常関連脂肪性肝疾患を想定したモデル開発を開始しており、アップデートがありましたらご連絡させて頂きます。 当社はこれまで炎症と線維化の分野に特化した病態モデル動物を用いた非臨床試験をご提供して参りました。 当社のSTAMTMマウスは弊社SMCラボラトリーズが開発した世界初の非アルコール性脂肪性肝炎から肝ガンを発症する病態モデルマウスであり、後期2型糖尿病の背景を有し、ヒトNASHと類似した病態を発症します。STAMTMマウスの詳細はこちらからご確認ください。
NASH領域において、これまで既存薬や新規開発品を用いた数多くの臨床試験が実施されてきましたが、未だNASH治療薬は上市されておりません。 この一因として、NASHが複雑な病態進行を辿ることが考えられ、ヒトの病態を完全再現できる動物モデルが確立されていないことが挙げられます。しかし、現状ではその複雑さに対応できる動物モデルの樹立は難しく、目的に応じて複数の動物モデルを使用し、病態への効果を多角的に評価することが必要になります。 STAM™モデルは、弊社SMCラボラトリーズが開発した世界初のNASHから肝ガンを発症する病態モデルマウスです。ヒトNASHと類似した病態(脂肪肝→NASH→肝線維化→HCC)を発症しますが、肝硬変は発症しないという特徴を有します。そこで本モデルに加え、肝硬変モデルであるCCl4誘発肝線維症モデル(CCl4モデル)を導入・補完することで、非臨床段階におけるNASH治療薬開発のトータルサポートが可能であると考えております。 図1:STAM™モデルおよびCCl4モデルの比較表 ご質問等ございましたらお気軽にご連絡ください。
当プログラムは、当社の企業理念である「既存薬では治療できない疾患に対する新薬とその新市場を創出し、患者QOLに貢献する」という企業テーマから医薬品マーケットにおける「新薬のより一層の研究開発促進」を目指して、当社が開発したNASH-HCC病態モデルマウス(以下「STAM™」)のさらなる利用促進を目指し、既存の価値にとらわれず、同分野における研究のテーマや手法に挑む多くの企業やアカデミア団体でのプロジェクトを支援していきたいとの観点からCSR活動の一環として公募研究を実施するものです。 今後2022年度に向けて新しい助成テーマの検討を進めることとし、「令和4年度 SMCラボラトリーズ株式会社 研究助成プログラム」を公募いたします。 応募について 1. 応募資格日本国内の公的研究機関、医療機関及び企業などに所属する45歳以下の研究者で、研究成果を論文学会等で積極的に発表できる方を対象とします。 *審査は公正に行い、審査内容は非公開とさせていただきます。 *現在当社と取引させていただいております研究者の方は対象外とさせて頂きます。 2. 公募する研究内容当社STAM™マウスを用いた試験の助成 試験開始時期は、2022年6月以降を予定しています。 3.募集期間 令和4年3月1日(火)~ 3月31日(木)17時必着 応募方法については、当社までお問合せください。
当社クライアントがCellsに投稿された論文について紹介します。 こちらの論文では選択的PPARα modulatorでありpemafibrateとNa+/グルコース共役輸送担体2の阻害剤であるtofogliflozinの単独、併用療法によりNASHモデルマウスの病態進行に対する影響の評価を実施されています。Pemafibrateとtofogliflozinという異なるメカニズムに対する化合物を用いることで相乗的な効果を示すことが示されました。 STAM™モデルは、当社SMCラボラトリーズが開発した世界初のNASHから肝ガンを発症する病態モデルマウスです。 ヒトNASHと類似した病態(脂肪肝→NASH→肝線維化→HCC)を発症することから、これまで多くの薬効評価試験や基礎研究に活用されており、様々な化合物の併用療法にもご利用頂いてきました。 STAM™モデルを用いて、お持ちの化合物の効果を単独、併用療法で試してみませんか?これまでの経験を用いて試験をご提案することも可能です。 STAM™モデルの利用にご興味ある場合は是非お問い合わせください。