2025.04.15

IL-18結合タンパク質によるMASHの線維化抑制効果を確認:新たな治療戦略の可能性

2025年4月、『Cell Reports Medicine』に掲載された最新の研究により、IL-18結合タンパク質(IL-18BP)を用いた治療が、代謝機能障害関連脂肪性肝炎(MASH)の進行を抑制する可能性が示されました。この研究では、IL-18BPがMASHモデルマウスにおいて線維化の進行を有意に抑制することが確認されました。

 
研究チームは、STAM™マウスにIL-18BPを投与し、その効果を評価しました。その結果、IL-18BPは肝臓の線維化マーカーの発現を有意に低下させ、肝線維化の進行を抑制することが示されました。また、IL-18BPは炎症性サイトカインであるIL-18のシグナル伝達を阻害することで、炎症反応を抑制し、肝臓の損傷を軽減することが明らかになりました。

 

この研究は、MASHの新たな治療法としてIL-18BPの可能性を示すものであり、今後の臨床応用が期待されます。また、SMCラボラトリーズが提供するSTAM™マウスを用いた非臨床試験サービスは、MASHや肝線維化の研究において重要な役割を果たしています。今後もSMCラボラトリーズは、革新的な研究と高品質な非臨床試験サービスを通じて、医薬品開発を支援してまいります。

 

詳細な研究内容については、以下のリンクをご参照ください。

論文全文はこちら(ScienceDirect)