2025.08.01

呼吸機能の低下=線維化進行を示す有力データ:当社モデルで検証

肺線維化疾患に対する創薬研究において、疾患モデルの病態をいかに客観的かつ定量的に評価できるかは非常に重要です。

当社では、Bleomycin誘導性肺線維化マウスモデルにおいて、肺活量(FVC)と病理組織学的スコア(Ashcroftスコア)との相関解析を実施しました。

その結果、FVCの低下とAshcroftスコアの上昇に強い負の相関(r = 0.7743)が確認されました(下図参照)。

この結果は、線維化が進行することで肺の伸展性が失われ、呼吸機能が著しく低下していることを示しています。

このように、FVCと病理スコアの両者を組み合わせた評価系により、薬剤の効果を機能面と組織面の両方から捉えることが可能になります。

この肺線維化モデルおよび評価手法にご関心のある方は、ぜひお問い合わせください。