Xenograftモデル
図. HeG2の皮下異種移植腫瘍モデル。赤い部分が腫瘍です。
Xenograftモデルは、ヒト由来の癌細胞を免疫不全マウスへ移植するモデルです。皮下異種移植腫瘍モデルは、抗癌治療薬の生体内活性を決定する最も一般的なモデルです。 担癌マウスの腫瘍体積を計測・算出することにより被験物質の抗腫瘍効果を評価します。
ヒト腫瘍異種移植モデルの利点は、1)ヒト患者の腫瘍の薬物反応を予測することと、2)腫瘍への局所投与が可能なこと、3) 短期期間にヒト腫瘍反応の迅速な評価が可能となります。
本モデルは、薬効評価試験以外にも、癌細胞由来のサンプルを入手する際にも使用されます。
モデル作製に使用する細胞株は、Cell bank (ATCCなど)より購入できるものであれば、実施可能となります。
下記、使用可能な細胞株の例となります。
- PANC-1 (human pancreatic cancer)
- HTC-116 (human colon cancer)
- Caco-2 (human colon cancer)
- Hep G2 (human liver cancer)
- Hela (human cervical cancer)
- A549 (human lung cancer)