疾患領域

メチオニン・コリン欠乏食負荷(MCD)

古典的なNAFLDモデルとしてNAFLDの基礎研究や薬効評価試験に用いられているモデルです。MCDモデルは、肝臓からの中性脂肪の排出する阻害することで、肝臓内に脂肪が蓄積したモデルです。脂肪肝に続き、顕著な線維化、炎症を示します。MCDモデルは、重篤な体重減少、糖尿病の背景を持たないといった臨床のNAFLD病態とは乖離した表現型を示しますが、古典的なモデルとして多くの研究論文が蓄積されており、線維化の薬効評価試験に用いられております。様々な線維化モデルの病理組織を評価して得られたノウハウを生かし、薬効試験のサンプルから情報を最大限に引き出します。

図1.MCDの肝臓シリウスレッド染色画像
正常マウスに比べて、MCDモデルでは中心静脈周囲での線維化が認められます。