NASHモデルを用いた薬効評価試験実績_マイクロバイオーム
本記事では、弊社クライアント様がBiomedicinesに投稿された論文についてご紹介いたします (Pinheiro et al., 2022)。
本論文では、弊社が開発したNASHモデルであるSTAM™マウスを用いて、腸内細菌叢の改善に伴うNASHおよび肝線維化の病態変化を評価しています。
5週齢STAM™マウスに対して、ヒトの腸内常在菌9種類を経口投与することで、NAFLD Activity Scoreおよびシリウスレッド陽性面積の有意な減少が認められました。
またNASHのバイオマーカーであるCK-18においても、有意な減少が確認されております。
以上の結果から、腸内細菌叢の改善がによりSTAMマウスにおいてNAFLDの病態進行を遅らせることができることが示唆されました。
腸内環境をコントロールすることは、NAFLDやNASHの治療や予防に役立つことが期待されます。
腸内環境の改善に作用するプロバイオティクスやプレバイオティクスや、腸疾患の改善に繋がる化合物をお持ちの場合は評価してみるのはいかがでしょうか。
STAM™マウスの利用にご興味ある場合は、お気軽にお問い合わせください。